投資家の最大のリスクは、自分自身の心と勉強不足だと思います。
自分自身の心というのは、相場の動向に泰然としていられるのか、ということです。株価が急落して買い手が市場から逃げ、相場が冷え込んだとき、自分も保有株を損切りするのか、それともさらに買い進むのか(いわゆるナンピン)。その決断こそ、投資家の腕の分岐点だと思います。
下手なナンピンは損失を拡大します。しかし、何もせずに呆然と相場が戻るのを待つのは資金の塩漬けになりかねません。 そのとき私たち投資家はやはり原点に戻ることが重要です。ひとつは、その国がいずれ力強く飛躍的な成長を遂げ、政府がそうした道のりを描けるだけの力量と知恵があるのかどうか。もうひとつは投資した企業のファンダメンタルズが信用に足るものなのかどうか、という点です。
ほたるが投資している中国は経済力の弱いころから、その政治力と外交交渉力の巧みさがありました。あの米国に決して追従することもなく、自分の国を守るためには何がいま重要なのか、という政治的プライオリティをもっていました。
1990年ごろ、ソ連のゴルバチョフ大統領がペレストロイカなど政治改革を推進していたころ、同じ共産主義国家の中国は政治改革には目もくれず、むしろ準備していたのは経済改革でした。
かつて、中国の首脳がこう言った記憶があります。「中国にとって政治の最大の目標は10億を超える人民を食べさせることだ」「それだけでも相当な政治力が必要だ」。なんと明確な政治目標だろうと思ったものでした。
民主化より豊かさを優先した政治の選択が、いまの中国の状況を生んだという印象がしてなりません。 2004年から2005年は、元の切り上げや利上げ、本土機関投資家の海外投資緩和など、中国の経済的環境は大きく動きそうです。しかし、政府の動向を予測しても、それは無理というものです。むしろ、重要なのは、10年後も隆々と投資家に利益を与え続ける企業はどれなのか、という目利きだと思います。
それを考えるために、ほたるに優れた提案をしてくれたのが、「億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術」(日本経済新聞社)です。中国株の場合、企業情報が非常に少ないので投資家にとって決して環境はよくないのですが、それでも企業のファンダメンタルズを見る目は重要です。
とくに長期投資家にとって「バフェットの銘柄選択術」が提唱する、次のメッセージは極めて重要です。
・プロの投信マネージャーもインターネット・デイトレイダーも目先の値上がり益狙いの投資ゲームに終始している。 ・「消費者独占力」の強い企業は悪材料で売り込まれても、そこから立ち直れるだけの強いエンジンをもっている。 ・「消費者独占型」の企業こそバフェットの富の源泉である。
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「億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術」 投資家として世界一の財を成した、ウォーレン・バフェットの銘柄選択術をまとめ、全米ベストセラーとなった『The
Buffettology Workbook』の邦訳です。優良企業を見極める8つのポイントや、絶好の買い場が訪れる4つのケース、投資収益率を高める3つの条件などを提示。例題を解きながら投資力をつけていくという優れた著書です。株式投資の上級者から初級者まで、幅広い投資家に適応する内容となっており、いざ株を購入しようという際のチェックシートとして威力を発揮します。 |
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「バフェット 投資の真髄」
銘柄を選ぶのに専門家である必要はない。世界最高の投資家が実践する、企業の価値を測るベストの方法とは何か。ウォーレン・バフェットの株式投資の基本原則を四つに分けて披露し、詳しく論じています。ウォーレン・バフェットとその投資手法について書いたものですが、単にバフェットを礼賛した本ではなく、冷静な視点で偉大なる投資家とその手法を分析しています。より詳しくバフェットを知り、バフェットの投資理論を実践に生かしたい人にとって有意義な1冊です。
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「バフェットからの手紙」 バフェットの投資哲学を知るための解説書です。バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイ社の株主に向けてバフェット自身が書いた「会長からの手紙」がテーマ別に整理されています。短期売買の秘訣を知りたいという人には向いていませんが、長期的な資産形成手段として投資に真剣に取り組みたい人には貴重な1冊。繊維会社への投資といった失敗例も多く取りあげられ、その中から「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことの方がはるかに良い」というような投資哲学が形成されていった過程がよくわかります。 |
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