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特集「私のリスクヘッジ」


情報量が限られた中国株特有のリスク。そのリスクを最小限に抑えることが投資成績を左右します。
確かに避けがたいリスクもありますが、痛手を最小限にとどめるリスク回避法は皆無というわけではありません。

当研究室で「中国株のリスクを考える」を掲載して以降、多くの方から「私のリスク回避法」が提案されました。どれも貴重なご意見・ご提言であり、そのエッセンスだけでも、多くの中国株投資家の方々に共有してほしいと思いました。

そこで、今回は個人投資家の提言を特集します。題して「私のリスクヘッジ」。



 弊レポート「中国株のリスクを考える」では遠東生物製薬(399)が暴落した際、いかに日本の個人投資家が情報過疎に置かれたのか、その実態と問題点を記しました。

その遠東生物製薬を切り口に「リスクヘッジ法」を述べられたのは、中国株ネットの管理人ひろぽん様です。
全文をご紹介します。


投稿者:ひろぽん 投稿日:2004/07/19(Mon) 19:21   (中国株ネット・掲示板)

遠東生物製薬科技有限公司についての記事を非常に楽しく読ませて頂きました。大変良くまとまっておりまして、今後の参考にさせて頂きたく思っております。

遠東生物製薬科技有限公司は、前から株に詳しい友人はリスクがあり過ぎると言ってました。それは、株価の動きを月足チャートで見ました時に、かなり激しいからです。
http://stock.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=2&code=0399&market=
プロの業界では、下げ幅が大きいものだけでなく、上げ幅が大きいものもまた「リスク」とする考えがあるそうです。
顧客から預かったお金を2倍にする必要よりも、失敗があり得なさそうな所への投資が求められるようです。

この遠東生物製薬科技有限公司ように動きが明確で「リスク高いかも・・」と思えるところはまだ良いと思うのですが、GEMのワーサンガスが取引停止
http://www.aizawabtc.com/upfiles/jikou_up/493/attach1.pdf
などは、誰も考えつかなかったと思います。
もしかしたら、香港市場のGEMはそれだけでリスクが大きいのかとまで考えさせられてしまいます・・・。

ほたるさまが書かれていらっしゃいますように、日本の投資家にとって中国企業のトップの資質や素性が分かりにくいと思います。まして、経営陣が犯罪をしている事など夢にも思いません。やはり、こういった事態を事前に予測する事は、日本の個人投資家にとっては不可能に近いかもしれません。

と考えますと、ほたるさまが書かれていらっしゃいますように電力や道路関連など確実な所を買う中に低位株を混ぜて買う買い方に落ち着きそうですね。

あとはその割合なのですが、現段階で私の場合には、低位株は大きな株を買って余ったお金を入れる程度に考えるようにしています。
今急上昇しております、小室哲也保有だった8075 ROJAMなどは、とっても安くて業績も好調なようですが、価格は安いので、半端なお金はこんな所に入れたいです。(ただ、小室哲也が売った後の急上昇は、どうなんでしょうか。まだ見極めの必要を感じるので買ってません)

ここで問題になってしまうのは、みんなそうした安定株を求めて買った、0203 駿威汽車のように価格が跳ね上がってしまった株もあります。こういった跳ね上がった状態で確実だからと買うのは危険かもしれないと感じます。

特に2003年度に跳ね上がった株が、2004年度上半期で大きく暴落しました。安定株に限って、こうした市況通りにしっかりと下げてくれるので、損失が大きくなる傾向にあると思います。
ということは、やはり「安定株を出来る限り安い値で」というどこかの本に書いてありそうな内容が、リスクを避けることになるのかなと感じております。


下げ幅の大きい株だけでなく、上げ幅の大きい株にもリスクがある、という指摘は「なるほど」と思います。実際、ほたるの保有株で損失の半分(2004年7月現在)を占めるのは、昨年から今年春にかけて大きく上昇した駿威汽車でした。
そのうえで、リスク回避の近道について、ひろぽん様は「電力や道路関連など確実な所を買う中に低位株を混ぜて買う買い方」を推奨され、「安定株を出来る限り安い値で買うことがリスクを避けることになるのかなあと感じております」と締めくくられています。

簡潔にして明瞭な回答をいただいたのは「打倒!金持ち父さん」の掲示板で澳門様からでした。


投稿者:澳門 (2004-07-19 「打倒!金持ち父さん」掲示板)

中国株に限らず魔物が沢山住む世界である。そう簡単に儲けさせてはくれない。
10人いれば3人が儲かり、4人がとんとん、3人が損するようになっている。
(
購入時期リスクの分散)
一度に買わないようにする。
4年目ですが毎年買い続けるようにしています。
(
倒産リスク対策)
業界一、二の優良会社を購入する。
配当のある会社を購入する。
売上げ/利益が毎年上昇している会社をを購入する。
(
大暴落リスク対策)
現金保有率も考え大暴落時に出動が出来るようにしておく。
2倍以上に上がったものは、半分売り現金化する。



購入時期の分散は長期投資の大原則です。倒産リスクを避けるために業界1、2の優良会社を購入する、これも大原則かもしれません。とくに最後の「大暴落時に出動が出来るようにしておく」、つまり、大暴落に異常に安くなった銘柄を買うため、現金を常に用意しておく、というのは重要です。ほたる自身、5月の大暴落時、現金が不足気味でどうしても購入に慎重になり、そのうち値を戻してしまいました。以来、現金のポジションは多めにとっています。



当サイトにも、多くの提言が書き込まれました。
まずは、遠東生物製薬の大暴落から間一髪逃げることができたEMMA様。なぜ売ろうと思ったのか?


投稿者:EMMA   2004/07/22(Thu) 21:30(「Do素人の投資.COM」掲示板)

0399(遠東生物製薬)は単純に本で推奨されていたから買ったのですが、不安になり後でいろいろ調べていき、自分なりの基準を当てはめていきました。

@会計基準が国際であれば望ましい。(0399×)
AADR=ニューヨーク上場であればもっと良い
 (0399×) 
Bできれば日系企業(日本経済雑誌に、現地法人が日本の本社で確認されている企業)
(0399×)
CHPが存在していること。(0399×)
D毎年少しずつでいいから業績が上がっていること。(騙されていましたが見抜けません)
E配当金が毎年きちんと、少なくても支払われていること。(0399×)
Fワラント債が発行されてないこと。(0399×)
G2000年から現在でも業績が改善されておらず、赤字続き
ということは、投資家の資金を赤字補填(借金)に使われている可能性が非常に高いから、自転車操業にある。(騙されていて見抜けません)
Hできれば上場日が1992年あたりであれば良い。(0399×)
(92年の日本のバブルが弾け、98年のアジア通貨危機を乗り越え、2000年、アメリカのITバブルが崩壊した時も乗り切った実力に基づくものです)
I世界共通の成長業種で、常に国内で1・2位の優良企業を選ぶ。(0399×)
(指数に選ばれていればさらに望ましい)
J株価が順調に上がっている銘柄(0399×)
K自分の好きな事業であること。(0399×)
L日本にいても、比較的安易に(0399×)
情報を入手できること。

逃げた理由は↑などです。


そしてEMMA様は、中国の製薬業界の実情をこう指摘されました。


投稿者:EMMA         2004/07/22(Thu) 21:38(「Do素人の投資.COM」掲示板)

一般的に新薬を開発し、販売に到るまのでの確率は0・0001%と言われております。
1万個研究し、開発して、世の中にでるのは1個ほどということになります。

また研究費も莫大で、一つの薬にかかる費用は100億円〜200億円とも言われており、商品として世にでるには10〜20年かかります。「新薬は確実に売れるのか?」という問いにも明確な答えはありません。

中国大手製薬会社でさえ、年商100億円程度の売り上げしかありません。
たしかに一株数円単位で買える製薬株も多く存在しますし、心理的には「よし!数十万株約定して長期ホールドだ!そして10年後には億万長者だー!」となり易いのですが、安いのにはそれなりに理由があります。

たとえその製薬会社が重要な特許を所有して、将来有望に見えたとしても、超ハイリスクなのには変わりはありません。

こんなとこで売り抜きました。



最後に、EMMA様は、こんなふうに結論付けています。


投稿者:EMMA        2004/07/23(Fri) 00:21(「Do素人の投資.COM」掲示板)

今回のことでわかったことは、「100倍爆上げなどは狙わないこと」です。
かなり勉強になりました。


「100倍爆上げなどは狙わないこと」。この意見は「打倒!金持ち父さん」で、澳門様が指摘された「業界一、二位の優良会社を購入する」という提言に共通します。

ポチ様は損失への心構えにまで言及されました。


投稿者:ポチ          2004/07/22(Thu) 23:29(「Do素人の投資.COM」掲示板)

私はもともと関連業界(製薬)にいるので、新薬開発の難しさ等はよく承知しているため、製薬関連は持っていなかったのですが、遠東を持っていた人は、おそらく今回の事件は予測不能であったと思います。
0399(遠東生物製薬)に言われる中国株のリスクとは、企業情報の収集の難しさの一言に尽きると思います。現地情報の収集ならびにホームページでの投資家向け情報を充実している企業を選ぶことが、一番のリスク回避だと思うのですが如何でしょうか

投稿者:ポチ          2004/07/22(Thu) 23:43(「Do素人の投資.COM」掲示板)

先程、遠東の事件を予測不能といいましたが、唯一予測して投売りに出たのが機関投資家に大株主ですよね。これは予測というよりいちはやく情報をキャッチしたといったほうが適格でしょうが。われわれのようなゴミ投資家はそのようなことは不可能に近いので、遠東を持っていた人は不運というしかありません。

従って、時価総額が小さい企業は、本命として買ってはいけないということですね。あくまでも、なくなっても仕方ないという程度の買い方がベストですよね。


「なくなっても仕方ないという程度の買い方がベスト

自分自身のリスク許容度はどのくらいまでか。自分のリスク許容度を確認したうえで、時価総額の小さいリスクの大きな銘柄については、全額損失も覚悟のうえで投資する。これが中国株投資の大前提のような感じがいたします。




お奨めです
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