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中国株、その配当の威力


中国株はとてもリスクが大きいとも言われますが、反面、その魅力は何といっても配当利回りの大きさです。
年間の配当を株価で割った数字。預金でいう利率に相当します。配当÷株価ですから、株価が大きくなると、配当利回りは小さくなります。

最近、中国株は株価が上昇して、かなり配当利回りは下がってきたとはいえ、まだ3%や4%といった銘柄はずらりとそろっています。

ほたるが中国株を始めた理由のひとつが、この配当利回りの魅力です。

一例を紹介しますね。

2004年10月30日現在で、サーチナ中国株投資情報で、香港H株の中から「配当利回り3%以上」の銘柄を検索すると、17銘柄がヒットしました。

証券
コード
銘柄略称 業種 期間内高値安値の騰落率 PER
(倍)
配当
利回り
時価総額
(百万HKD)
52週(一年) 年初来 上場来 先月
0107 四川高速道路 運輸 78.31% 78.31% 384.85% 15.73% 12.29 3.21% 842
0177 江蘇高速道路 運輸 62.56% 62.56% 516.88% 15.00% 17.55 4.14% 4033
0187 北人印刷 製造(重工業) 108.11% 108.11% 2433.33% 12.17% 11.51 3.03% 248
0323 馬鞍山鋼鉄 製造(重工業) 124.43% 124.43% 2385.00% 32.38% 7.02 7.27% 4722
0347 鞍鋼新軋鋼 製造(重工業) 148.77% 148.77% 1342.86% 33.51% 6.91 5.99% 2804
0350 経緯紡績機械 製造(重工業) 106.45% 96.77% 1519.05% 14.53% 6.66 3.71% 331
0357 海南美蘭空港 運輸 88.30% 77.00% 190.16% 27.93% 20.89 3.67% 1441
0386 中国石油化工 石油・石炭 83.96% 62.50% 290.00% 12.28% 12.57 3.20% 49502
0525 広深鉄路 運輸 56.25% 56.25% 545.16% 8.19% 19.78 4.50% 3149
0548 深セン高速道路 運輸 51.72% 51.72% 333.33% 10.00% 7.21 6.39% 2093
0739 浙江ガラス 製造(重工業) 558.18% 558.18% 558.18% 25.88% 7.76 6.18% 411
0857 ペトロチャイナ 石油・石炭 85.39% 59.68% 350.00% 10.53% 10.93 4.52% 71648
0874 広州薬業 ヘルスケア 88.55% 88.55% 609.09% 15.56% 7.98 4.16% 299
0902 華能国際電力 電力・ガス 223.81% 223.81% 1249.21% 14.66% 13.76 4.03% 17874
1053 重慶鋼鉄 製造(重工業) 161.79% 161.79% 2821.05% 21.02% 3.50 6.23% 1252
1065 天津創業環保 サービス 58.76% 57.95% 1390.91% 10.00% 11.90 3.24% 791
1122 慶鈴汽車 自動車 97.75% 92.13% 788.06% 12.24% 17.22 4.57% 1276

私の保有している鞍鋼新軋鋼は5.99%、約6%。ペトロチャイナが4.52%、華能国際電力4.03%、江蘇高速道路4.14%、中国石油化工3.20%といった具合です。

たとえば、鞍鋼新軋鋼を30万円分購入したとします。今後、5年間、配当利回りが6%だとしたら、どうなるでしょうか。
一年間の配当は1万8000円。これが5年間ですから、9万円の配当をもらえます。

5年間で9万円ですよ〜

その間に、元の切り上げがあると、さらに日本円に換算した際、金額が大きくなりますから、10万円以上になるかもしれません。

実はこうした配当利回りの大きさが株価下落のリスクヘッジともいえます。やや開き直った見方をすれば、30万円で購入した株価が21万円に下落しても、イーブンという見方もできます。もちろん、売買手数料もありますから、かなり乱暴な計算ですが、少なくとも、ほたるは配当利回りをリスクヘッジの一員とみなしています。

ほたるは、最終的に中国株に1000万円まで投資して10年間、じっと成長を待とうと思っています。

取らぬ狸の皮算用をしますね!

平均利回りが3%だとして、年間の配当は30万円。10年間だと300万円の配当収入が得られます。

ということは、かりに一時的に株価が下落しても、250万円ぐらいの含み損は、そんなに気にしなくてもいいのではないかって思っています。

これが、「ほたる流、精神安定術」です。

投資家の敵は、怖くなって損切りしてしまう自分であり、慌てて買ってしまう自分なのです。ですから、自分自身をどこまでコントロールできるかどうかが勝負です。

ただ、私はひとつだけ注意していることがあります。

中国株のなかには、信じられないような法外な配当利回りの銘柄も、時々、見受けられます。そうした銘柄は無視しています。何か不自然です。普通の経営者でしたら、儲けをきちんと前向きな設備投資などに回すはずです。

逆に、まったく配当のない企業もちょっと怪しいと感じます。ただ、ガス供給会社のシンアオ・ガスのように配当を出していないけど株価が順調に上昇している銘柄もあります。ガスの利用率が恐ろしいほど低い国に、急ピッチでガス管網を整備しているわけですから、設備投資に資金が必要なためだと理解しています。

こうしてみると、配当の少ない企業は投資に値しないということではありません。バフェットは配当を多く出す企業を良しとしていないようです。配当より株価の上昇で投資家に恩恵を与えてくれればいいのだ、という考え方です。

最後に、中国企業のなかには、まだまだ株式市場を資金調達の場としか見ていないと思われる企業もありますから、日本の投資家は目先の配当利回りやグッドニュースに踊らされない賢い投資家になる必要があります。

要するに、中国株の魅力のひとつは、何といっても高い配当利回りです。しかし、高すぎる配当利回りには要注意というのが、ほたるの見立てです。







中国株の配当

中国株の配当は権利確定日や配当の種類など日本株と異なる点があるため注意が必要です。

まず、中国株の株主権利を取得するために重要なのが権利確定日です。日本の場合、決算日に株主であれば権利が確定しますが、中国企業の場合、決算日でもなお株主権利は確定しません。権利の獲得日は、決算日のあと開かれる株主総会で確定します。

このため、決算日を超えたからといって株主総会前に株券を売却してしまうと、株主の権利が消滅しますので要注意です。

日本では権利を得てから権利の内容、配当額が決まりますが、香港市場では権利(配当含む)の内容が決定してから株主の権利を得ることができます。

また、中国株の配当は現金配当と株式配当(無償増資)があります。配当金は証券会社が受取って、そのあと株主に配分する形式になっています。


「中国株二季報 2010年夏秋号」
日本株でいう「四季報」に匹敵する「二季報」の最新号が発行されました。この種の本はいくつか発行されていますが、香港、上海、深セン各市場の上場企業を研究するのには一押しです。何よりも見やすく、データーが整理されています。しかも、解説も的を得ていて中国企業を分かっている人が書いているな、という感じがします。割安株はどれか、自分で研究したうえで、投資したいという中国株投資家にとっては必携の一冊です。
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