あとがき

なんか、とんでもなく久しぶりの長編です。
だけど本編ではなく外伝だというのがなんともはや…。
今回は精神風景の方でちょこっと書いた、『澱んだ闇を纏う者』のお話。
かなりダークです。だって闇だから。
でも、闇というものはとても大事なモノだと思いますよ、ホントに。
長い間どういう設定にしようか悩んでたけど、
不意に良いアイデアが浮かんだので一気に書き上げました。
そういえばGROUNDERの世界では、人界に天使や悪魔は殆どいない
とか書いた気がするけど、また出しちゃった♪
まぁ、彼女はハーフだから許容範囲かな?(でも鬼強…)

では、この話についてです。

『澱んだ闇を纏う者』(よどんだやみをまとうもの)
今回の主役。悪魔と人間のハーフで女性。
長い間暗殺者として、ずっと闇の中で生きてきた
(他に生きる術がなかった)が、組織を潰して光射す世界に出る。
彼女のこれまでの過酷な人生は作中で語られた通り。
なお彼女の父親の悪魔というのは、あまりの強力さのため長い間
魔界で封印されていた「魔将」と呼ばれる数人の悪魔。
そのなかでも首領と目されている「邪眼のクライオン」である。
彼は邪眼によって心を支配し、
素手で相手を切り裂くという戦法を得意としていた。
それゆえ、彼女は父親の「心を支配」、「素手で斬る」という力を
色濃く受け継いでいるといえる。
また彼女の外見は20歳前後であるが、ハーフであるため実年齢は定かではない。
少なくともHAが全盛を誇っていた時代には、
すでに裏社会で暗躍していたと思われる。
めちゃくちゃ強いので、メインで出ることは多分もうないでしょう。

黒魔刃のトラッド(くろまじんのとらっど)
あからさまな悪役。んでもってヤラレ役。
でも彼は、この時代の人界ではかなりの強さのはずである。
鯨も「賞金額が高い」とかいってたし。
この時代では、実弾または光学の銃が主流である。
それゆえ、殺し屋として剣一本で生きているということは
相当な技量がある証拠なのである。
ただ相手が悪かった。ハーフとは言え、超強力な悪魔の子だもんね…。
『黒魔刃』という言葉が個人的にかなりお気に入りなんだけど、
砕かれちゃったからさすがに再登場は無理だろうなぁ。

蒼澤鯨&トラス・ハウンド
はっきり言って、登場はオマケ。
一応本編も忘れてませんよ、ってことで…。
本編も構想は大体出来てるんだけど、なんかいまいちぱっとしなくてさぁ。
だって…(以下独り言)

やっぱ設定考えるのは楽しいなぁ〜♪

2000.11.28

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