あとがき
またまた新シリーズ(爆)。
遂に書きました、巨大ロボットが活躍するお話!
ガンダム、FSSをこよなく愛する「すう」としては、
昔から是非とも書いてみたかったジャンルなのだ。
書き始めてから2週間以上経っているのは、のろのろ書いてきたから。
その分、何度も読み返すことができ、納得できるものになりました。
ちなみに、意味不明な用語(多数)は、ここでチェックしよう。
さて、このはなしについてです。
- HA
- ヘビーアーマー。12メートル級の巨大人型兵器。
鉱都の全面協力のもと、バウバード国が開発した。
様々な新技術が盛り込まれている。
まずエンジン。これなくしてHAは有り得ない。
機関の詳細は不明だが、出力はイレーザーエンジンには及ばず、
核融合炉よりは高いと言ったところか。
次に装甲。鉱都で発掘、合成された特殊合金(有機成分も含む)
が用いられ、非常に強い。既存の実体弾をことごとく無効にする。
さらに、表面には対ビームコーティングがなされている。
主成分はファームスベルトと呼ばれる砂漠地帯の、砂に含まれている
貴金属で、反射、拡散性が高い。
こういう訳で、HA戦では剣を用いなければならないのだ。
そして、マシーン。あらかじめプログラムした動作を機械にさせるシステム。
複雑な動作をワンタッチでできる反面、ともすると単調になりやすい。
ついでにF−ブリット。対HA用ナパーム弾である。
装甲を溶かすことはできないが、露出している動力・電気系配線や、
内部フレームには効果がある。
通常兵器なら数機をまとめて消滅させることが可能。
- 鉱都
- 昔から重工業が盛んな自治都市。職人気質の人々が代々暮らしている。
中堅国であったバウバードのHA開発に興味を示し、協力する。
バウバードの大侵略に危機感を持ち、他国にも技術を伝えてゆく。
不可侵が暗黙の了解だったが、超大国となったバウバードが遂に侵攻する。
これが鉱都攻防戦。激しいHA戦の末、陥落。
バウバードに蓄積した技術を独占されることを嫌い、都市ごと自爆する。
この後、各国が団結して反バウバード連合を結成することとなる。
- ハワード・クレストス
- フロウ国のHAパイロット。プログラマー。
当初からコーネリアの開発に携わっていた。
親友、高麗との約束を果たすためにHAコーネリアで出撃、戦死する。
のちに彼のプログラムは改良され、反バウバード連合のHAに使用される。
また、HAの操作、戦闘にもかなり精通している。
そうでなくてはHA戦とはいえ、剣の達人である倉と
あそこまで渡り合うことはできなかっただろう。
- 斎城倉(さいじょう くら)
- バウバード国のHAパイロット。剣の達人。
バウバードの初期のHAパイロットは皆、彼のような武人である。
居合い抜きを得意としており、彼のカスタム機は
鞘と鍔の接合点が爆砕ボルトになっている。
- リン
- フロウ国のHAパイロット。情報解析の専門家。
コーネリアの開発プロジェクトで知り合ったハワードに惹かれるが、
思いを伝えることはできなかった。
今回は戦闘参加しなかったが、HA操縦の腕はかなりのもの。
後に反バウバードの先頭に立つ。
- 高麗
- HAコーネリアの開発技術者。
バウバードに最初に滅ぼされたクレイン国の出身。
HAハウレスの恐ろしさと強さを知り、それを超えるHAを造ろうとする。
フロウ国に亡命して、コーネリア開発プロジェクトでハワード、
リンと知り合い、友好を深める。特にハワードとは生涯の親友となった。
病弱であったため、HAコーネリア完成後まもなく逝去する。
結局、ハワード機は消滅、リン機も極秘に廃棄された。
だが、彼の設計を元にしたHAコーネリアmk−II、タイプhcが
バウバードのHAをことごとく打ち破ることになる。
ちなみに、hcは「ハワード・クレストス」を意味する。
1999.10.9