あとがき
またまた登場のGROUNDERの外伝。
んでもって懲りずに遠方4騎のおはなし。
今回は魔女っ娘ならぬ、魔女の話。
とはいえ、終わってみたら半分以上が氷雨がらみになってしまった…。
さやかは世界観をブチ壊すほどの力を持っているが、
使わないから大丈夫です…たぶん。
急に五剣伝に近くなったような気がするかもしれないけど、
最も根本的な部分は最初から共通にするつもりだったので、
全く問題ありません。あはは―。(壊)
だから、本来は五剣伝の方に書くべきである魔法について解説も
ここに載せます。
ではこの話についてです。
- 霧越 さやか(きりこし さやか):
- 遠方4騎のひとりで、大学教授のような生活をしている。
だが、真の姿は邪神プロウスザイデルの配下、
生命を滅ぼす為に創られた10の生命体の1人、「魔邪」。
その名の通り魔法を司る者で、
この世界では魔神エブライムに次ぐ魔力を与えられている。
その力により3次元物質は言うに及ばず、空間・時間にも干渉できる。
もっとも、5人の神と9人の仲間はいまだ目覚めておらず、
”そのとき”までの間を人間として過ごしている。
しかし、遠方4騎としてその絶大な魔力を振るうことはなく、
実は4騎の中で最も国に貢献していないという説も…。
彼女のここでの”お仕事”は、あくまでも知識(魔法のことも含む)
を人々につたえることである。
普段は、おおらかで活発、そしてこだわり屋さんな美女。
しかし、こんなとんでもない人(?)を客将にするとは
カイゼルランド王は一体何を考えているのやら…。
- 氷雨(ひさめ):
- 本名不詳。遠方4騎のひとり。
記憶を探すためにここにいるらしい。
今回はサブキャラのはずだったのに、何故かさやかより登場時間が長い。
さやかの言うように、これからも辛い事に見舞われる予定。
- 魔法について:
- この世界の魔法というのは、魔的要素を魔力によって制御し、
様々な現象を起こすものである。
魔的要素は、魔界、天界、人界によって濃度が異なるが、(魔界>天界>>人界)
基本的にはあらゆる物質、空間にクォーク以下のレベルで含まれている。
一般的な魔法(光弾など)は、単に魔的要素を収束して放つものである。
そして、魔的要素のうち、ある成分だけを集めて使うのが
属性魔法(火、水など)である。
また、回復魔法というのは、収束した魔的要素により代謝を活性化して
傷を治すものである。天使や悪魔程度の魔力があるなら、
時間をかければ切断された手足を再生することも可能である。
もっと魔力が高い者(神やその直属クラス)ならば、
周囲の空間の原子を再構成して欠けた部分を補う分子を作り、
瞬時に再生することもできる。魔的要素をコントロールすることによって、
原子、分子もコントロールできるというわけである。
空間魔法は、ある空間に別の空間を挿入したり、空間で空間を斬ったり
するものである。これは転移魔法で別空間を、そこを構成している
魔的要素ごと待ってくるわけで、かなり高度な魔法である。
最後に時間魔法、いわゆるタイムスリップなどである。
これは別の時間にある空間を操るものであるが、
これを完全に使いこなせるものはいない。
魔神や魔邪でも僅かに干渉できるだけである。
創世神(智神)は完全な時間干渉力を持っているが、
これはもはや魔法ではない。
ここまでで何が言いたいかというと、この世界では魔力さえあれば
究極的には何でもできてしまうということだ。
もっとも、GROUNDERの時代には人界に天使や悪魔は殆どおらず、
魔力を持った人間など世界に数人といった具合である。
そんな中で、魔邪こと、霧越さやかは世界を変える程の魔力を
自ら封じ込めて生きてゆくのであった…。
なお、他の魔法についてはまた今度説明する予定。
2000.2.28