大島渡航+α


2004年7月4日(日)

八幡神社に行く用事があったので、その足でまたしても新居浜探検。
チャリで寮を出て、垣生(はぶ)海水浴場を通って八幡神社へ。
海水浴場は早朝でしかも海開きしたばかりとあって、
散歩してる人ぐらいしかいませんでした。
八幡神社は想像していたよりかなり立派。
社のまわりの広い空間がそのまま結界を成してるように感じられました。
その後、黒島のフェリー乗り場へと向かう。
そしてちょうどフェリーが来てたのですかさず乗船。
このフェリーは大島行きの市営フェリーで、
運賃は大人60円、自転車積んでも120円という爆安ぶりである。
心地よい潮風に吹かれながらクルージングを楽しむこと15分、
今回の探検の目的地である大島に到着する。

…しかし、ド田舎というのはまさにここのことである。
港の近くに市街地(と呼べるのか?)がちょろっとあるだけで、
あとはひたすら山、山、山…。
まぁそんなことは初めから分かってたんだけどね…。
まずは港付近の神社を覗いて、それから大島一周ツアーを敢行する。
島の周長が約10kmらしいので自転車なら1時間ぐらいでいけるだろう、
という結構安直な思いつき。
地図によるととりあえず道はあるみたいだし、まぁ何事も挑戦である。
かくして、港から反時計回りに島を一周することにしたのである。
しばらく進むと結構急な登り坂が出現。
しかし、地獄ツアーを生き抜いた涼風&私にとっては
そんなものは屁でもない。
ガンガン登って距離を稼いでゆく。
それからは適当にアップダウンのついた道を進み、
島の反対側(南側)の和井田浜に到着。
一応海水浴場みたいだけど、釣り人が数人いるぐらいでひどく閑散としている。
砂浜には廃墟と化した海の家の残骸がちらほらと見える。
まぁわざわざこんなところまで泳ぎに来る人はそうそういないよなぁ。

そして海岸を後にして再出発。
いかにも山の中といった感じの道(一応コンクリートで舗装されてる)を更に前進。
どうもこの島は色んな生物が生息してるようで、
辺りの茂みでしょっちゅう物音がしてる。
まぁそんなことを気にせず更に進むと、長い長い下り坂にさしかかる。
逆コースにしないでよかった〜と重いながら下りつづけると、海岸線に出る。
そこから港まではもうすぐである。
かくして、大島一周ツアーは無事成功を収める。
所要時間はちょうど1時間。
道が海岸線より結構内側と通ってたので距離的には10kmなかっただろうけど、
そこそこ高低差があったことを考えればまずまずのタイムであろう。

さてサイクリングのお次は村上水軍の史跡探しである。
あんまり詳しく調べてこなかったけど、
山の上の方にあったような気がしたので、
自転車を乗り捨てて徒歩で山登り。
だが、全然見つからない。木と畑しか見えない。
島の中央部の山には舗装された道があまりなく、
あとは斜面にある畑の合間の道しかないのである。
地図を片手に、炎天下の中を一時間ほど彷徨うが、結局見つからず。
う〜む、今度来るときまでに十分に下調べをして、次こそは必ず見つけるべし。

結構疲れたのでそろそろ帰るかと思って港に行ったら、
ちょうどフェリーが行ったばっかりで一時間待ち…。
それでも待合室は無駄にクーラーが効いてたので、そこでまったり休憩。
そしてフェリーで黒島に戻ったのが13時過ぎ。寮に帰るにはまだ早い。
そこで例によって無謀プランを発動。
昨日見かけた伊予三島の本屋に行くべし!!
しかしさすがの私もチャリで行くほどのアホではない。
多喜浜から電車に乗っていくことにする。(それでも十分アホな気が…)

黒島から10分ほど新居浜市街地の方に戻り、多喜浜駅に到着。
…無人駅だった。
駅名よりも駅舎内にあるラーメン屋の名前の方が目立ってるような気がしたが、
そのラーメン屋も既に潰れていた。
自転車を駅前に適当に停めて、一時間に一本しかない各駅停車を待つ。
(ちなみに特急も1時間に一本。もちろん多喜浜なんぞには停まらない)
そしてやってきたのはワンマン列車。
2両編成だが後ろの車輌は回送らしく、実質1両編成。
バスと同じ感覚で、整理券をとってから乗車。
単線なので駅ごとに反対向きの電車とすれ違う。
なんか改めて新居浜の田舎度を実感する。
乗車してから30分ほどで伊予三島駅に到着。
ここは特急も停まる駅なので無人ということはない。
それでも新居浜駅よりややマシといった程度の規模の駅である。

駅を出て、ここから本屋までは徒歩。ふむふむ、2kmか。楽勝だな。
1kmぐらい行ったところでa-Too伊予三島店を発見。
本にCD、ゲームに同人誌とかなり幅広い品揃え。
それでもめぼしいものはなかったので先へと進む。
更に1km進み、宮脇書店伊予三島店に到着。
店の規模としては明屋書店新居浜本店より一回りぐらい大きいけど、
わざわざここまで来るほどではないかなと思ひにけり。
そして宮脇書店の隣のBOOKOFFにも当然寄ります。
しかし実はBOOKOFFだけではなく、HARDOFFとOFFHOUSEが一緒になった
かなりでかい店舗であった。
BOOKOFF部分自体はそれほど大きくなかったけど、
少し前から探してた本をゲットできたので大満足なり。

さて、伊予三島の本屋の視察を終えたが、どうやって帰るか?
もちろん多喜浜で涼風号を回収するのは言うまでもない。
するとルートは二つである。
1.伊予三島まで2km歩いてそこから多喜浜まで電車。
2.伊予寒川(さんがわ)まで3km歩いてそこから多喜浜まで電車。
迷わず2を選ぶワタシ。
どうせ歩くなら2kmでも3kmでも一緒だし、
それなら電車賃が安い方がいいと考えたのである。
(新居浜−多喜浜−…−伊予寒川−伊予三島、という位置関係)
そして歩く。ひたすら歩く。とにかく歩く。
で、伊予寒川に着いたが、ここもまた無人駅。やっぱ田舎なのね…。
しばらく待ってやってきた各駅停車に乗る。
今度は車掌さんが乗ってるちゃんとした2両編成。
気分的にはワンマン電車とあんまし変わらないけど。

そんなこんなでようやく多喜浜に戻り、あとは13号線を自転車で直進するだけ。
そうしてようやく寮に帰りついたのであった。
なんかもうかなりバテバテでした。
それもそのはず、自転車で30km、徒歩でも10km弱動き回ったんだからね。
自力での移動距離としては新居浜に来てからダントツトップでしょ。
しかし、もっと体力つけなきゃアカンね。
こんなことでは石鎚山を攻略できんぞよ。


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