トンノミツアー


遠野――それは民話の郷にして現代に残る秘境。
今回はその中でも特に秘境度の高い、『トンノミ』を目指してみた。

2017年10月14日(土)

今日から3日間、祭休みを利用して東北に疎開してきます。
行く先は遠野物語拾遺に登場する聖地『トンノミ』です。
今日はとりあえず北上まで移動します。
5:06の始発のしおかぜに乗り、のぞみ、やまびこと乗り継いで、
北上駅に着いたのは13:30前。
東京駅での乗り換えが上手くいったので、予定よりちょっと早く着けました。
ホテルのチェックインまでには時間があったので、
北上駅と北上川の周辺を2時間半ぐらい散策しつつ写真撮影し、
16:00頃に北上駅前のホテルに到着。

そこで一休みしてからホテルの近くの「らーめん一(はじめ)」で夕食。
頼んだのは辛味噌ラーメン(800円)と餃子(300円)。
辛味噌ラーメンは背脂入りのみそ豚骨(?)スープにやや太めのちじれ麺。
具はチャーシュー2枚と、もやし、ネギ、ニンジン、挽肉を炒めたもので、
その上にたっぷりの白髭ねぎと辛味噌が鎮座していました。
辛さは大したことはなかったけど、背脂の層のせいかスープがなかなか冷めず、
熱くて食べるのにやや苦戦しましたね。
味はまぁまぁ美味しかったです。
餃子の方は小ぶりながら6個入りで、
中は肉汁たっぷり、皮はからっとしつつも、もちもち感があり美味しかったですね。
トータルではそうですね、85点ぐらいでしょうか。
ちなみにお土産に麺類大盛無料券をくれたので、
気が向いたら明日も行ってみようかと思います。

その後は近くのコンビニ2軒(いずれも品揃えが残念だった…)で
適当に翌日の食料を確保し、ホテルに帰着。
あとは少々読書をして、22:00前に就寝。
おつかれさまでした。


2017年10月15日(日)

疎開二日目、今日はいよいよ目的地の『トンノミ』を目指します。
ただ、最寄駅のJR釜石線、平倉駅は
上り下り共3時間に1本ぐらいしか電車(機関車?)が来ないので、注意が必要です。
(下手すると帰れなくなる…)
なので、泣く泣くホテルの朝食を断念して、6:00頃にホテルを出発。
平倉に着いたのは8:20頃でした。

そこから歩くこと40分、ようやく『トンノミ』に到着。
「トンノミ」と書かれた木の標識の脇に、小さな社と池がある程度でしたが、感慨はひとしおです。
これで、長年行きたいと思っていた聖地を一つ攻略である。
その後は平倉駅で次の電車が来るまで、
提督業に勤しんだり、読書したり、この記事を書いたりして暇を潰してました。
それから平倉を12:50頃に出発して、北上には戻らず盛岡へ。

盛岡では、盛岡三大麺の一つであり、盛岡人のソウルフードらしい、じゃじゃ麺に挑戦しました。
行ったのは盛岡駅の駅ビルにある、元祖じゃじゃ麺の店、白龍。
注文したのは、じゃじゃ麺小(450円)と、ちーたんたん(50円)。
じゃじゃ麺はうどんのような太くて白い麺(茹で時間13分)の上に、
刻んだキュウリとネギが乗り、その上に黒っぽい肉味噌が鎮座していました。
(薬味に生姜と紅生姜が付いている)
こう書くとジャージャー麺に近いような感じですが、味は完全に別物でした。
何というかこう……私の口には合わなかった。
まぁそれでも黙々と食し、ちーたんたんに移行。
ちーたんたんというのは、じゃじゃ麺の麺をひとくちだけ残した状態で
生卵(テーブルに積んである)を割って溶き、
それに麺の茹で汁と味噌(じゃじゃ麺に乗ってるのと同じもの)を入れて頂く、
かきたまスープのようなもの。
味はまぁ、ご想像の通りです。

そんな感じでじゃじゃ麺を攻略したのですが、小でも結構お腹にたまったので、
この後ラーメン一で大盛を食べるのは無理だと思い、
代わりに駅ビルの中で夕食と食後のデザートを物色。
最終的に購入したのは「海鮮三色弁当」(1100円)と、「ごま摺り団子」(8個入540円)。
これを提げて北上のホテルに戻り、今日の任務は終了。
で早速、買ってきた物を食べてみました。
「海鮮三色弁当」はご飯の上に、うに、いくら、かにが乗っているだけというシンプルなもの。
サイズは小さめで、値段も安くはなかったけど、こういうのを食べたかったので満足です。
「ごま摺り団子」は小さめの水饅頭みたいな外見で、
白いもちもちした団子の中に、摺りゴマと黒蜜が入ってるという、これまたシンプルなもの。
でも旨いんですよね〜、これが。
新居浜までお土産として持って帰ることも考えたんですが、
要冷凍品ということもあり、結局、8個全部完食してしまいました、てへ。
これで程よくお腹も一杯になったので、ちょっと早めに20:00頃に就寝。


2017年10月16日(月)

疎開三日目、帰宅日です。
幸い、一日目で北上駅と北上川周辺の写真は一通り撮れたので、今日は新居浜に帰るだけ。
今日こそはホテルの朝食(思ってたよりレベルが高かった)を食べ、
部屋で帰りの電車を調べてみたところ、やまびこが3時間以上待たないとないことが判明…。
待つのは不可能ではないけど、新居浜着が遅くなるとしんどいので、
仕方なく500円ぐらい余計に払って全席指定のはやぶさで帰ることにしました。
そうと決まればダッシュでホテルをチェックアウトし、駅で切符を買い、
どうにか発車間際のはやぶさに飛び乗ることに成功。
しかし、私が乗ったやつがハズレだったのかどうなのか、
停車する駅がやまびことほとんど変わんねー。納得いかねー!
まぁそれでもこれが最速の便なのだから仕方ない。
で、あとはのぞみ、しおかぜと乗り継いで、16時過ぎに新居浜到着。
そこからは交通規制や太鼓台運行のせいでタクシーが立ち往生することを考慮して、
てくてく歩くことにし、17時前に無事帰宅。
長いようで短く、短いようで長かった岩手での三日間でしたが、
それでもかなりガッテンできましたね。
さて、来年の疎開はどうしようかな?次は北海道かな?


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