担々麺図鑑

東急大井町線、大岡山駅から徒歩1分。東京工業大学の正門前にそれは鎮座する。
究極の担々麺専門店『四川屋台』。そしてそこには赤い魔物が棲んでいる。
ここではその魔物(担々麺)たちを紹介しよう。

辛なし
辣油含有量:レンゲ0杯

一応名前は『担々麺』だが、
さすがにこれでは味気ない。
辛いものがどうしても食べられない、
という人以外にはあまりオススメできない。

普通
辣油含有量:レンゲ0.5杯

最もポピュラーな辛さで、
店を訪れる多くの人はこれを注文する。
この店が初めてという人は
これを頼むと良いだろう。
だが、”普通”とはいっても決して辛くないわけ
ではないということを頭にいれておいてほしい。

中辛
辣油含有量:レンゲ1杯

これで相当の辛さである。
”普通”と間違えて注文すると、
痛い目を見ることになるだろう。
また、中辛以上は『スープを残してはならない』
という掟があるので、注意が必要である。

大辛
辣油含有量:レンゲ2杯

メニュー上の最高ランク。
当然、メチャクチャ辛い。
辛いものが得意な人でも
完食するのはかなり困難だろう。
悪いことは言わないので、
他の辛さにしておいた方がいい。
…命が惜しいなら。

スペシャル
辣油含有量:レンゲ4杯

神々しいまでの赤さを誇る、幻の裏メニュー。
その辛さは味覚が”辛い”と感じる
限界を遥かに凌駕し、その刺激は喉と胃に
致命的な打撃を与える。
死の覚悟のない者は絶対に
注文してはならない。
そして万が一相まみえることがあったなら、
心を無にし、己の全てを賭して挑んで欲しい。
…健闘を祈る。

ダブルスペシャル
辣油含有量:レンゲ8杯(推定)

良い子も悪い子も絶対にマネしちゃいけません。

おまけ

トリプルスペシャル
辣油含有量:レンゲ12杯(推定)

赤っ!!

おまけ

お持ち帰り辣油
辣油含有量:不明

赤の化身にしてすべての根源。
四川屋台の担々麺を担々麺たらしめている
辣油そのものである。
これをかけるとすべての食物が
例外なく四川味になってしまうという
恐ろしい代物である。
使用する際は細心の注意を払うべし。
間違ってもストレートで飲んだりしないように…。

食べる辣油
辣油含有量:不明

四川屋台にある卓上辣油の、瓶底の固形分を抽出したもの。
だが、一般人向けに味を調整しているようで、
はっきり言ってあんまり辛くない。
ただ、瓶の蓋がゆるんでいると
中身がこぼれる大惨事となるところは、
お持ち帰り辣油と一緒である。
特に飛行機や電車などに乗るときは注意が必要である。
(持ち込み禁止となる可能性も…)