1999年G1観戦記

Last update on Dec 31 1999

このページは 1999年の G1レースを見た感想のページです。

フェブ皐月春天NマC高松宮ダー安田宝塚
秋華秋天エ女マCSJC阪神 3牝朝日杯スプリン有馬

(注)成績のカッコ内の数字は単勝人気。


フェブラリーS

99.1.31 東京ダ1600m 5歳上(混指) 定量  16頭 良
  ◎5  9  [地]メイセイオペラ    牡 6 57 菅原勲(2) 1.36.3
  △6 12      エムアイブラン    牡 8 57 武豊  (7) 2
  △5 10      タイキシャーロック  牡 8 57 横山典(4) クビ
  △7 13      オースミジェット   牡 6 57 四位  (3) 1/2
  ○4  7      キョウエイマーチ   牝 6 55 秋山  (5) クビ
単9 470円  複9 220円, 12 310円, 10 230円
枠5-6 500円  馬9-12 3,720円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ メイセイオペラ (1)
○ キョウエイマーチ (5)
▲ マチカネワラウカド (7)
△ タイキシャーロック (3)、オースミジェット (4)、エムアイブラン (2)

◎メイセイオペラ。 昨年10月、南部杯で日本ダート最強馬のアブクマポーロを破った馬。 前走帝王賞こそそのアブクマポーロに屈したが、地方競馬では No.2に間違いない。 今回人気は割れているが、みんな中央馬との比較に苦しんでいるだけで、 本当はダントツの一番人気になってもおかしくない馬かもしれない。 地方馬初の中央G1制覇にも期待して本命に指名する。 ○キョウエイマーチ。 3歳時に 2戦したきりのダート戦だが、その 2戦が圧勝。 馬格からしても実はダートの超鬼でしたということが有り得るんじゃないかと思う。 本命にしようかとも思ったが、ここは対抗。 ▲マチカネワラウカド 差し脚ならこの馬。マチカネフクキタルとのセットG1馬ってのも面白い。 以下、前走浦和記念を勝った△タイキシャーロック、 同じく平安S勝ちのオースミジェット、武豊が恐いエムアイブランまで。 なお、一番人気ワシントンカラーは距離長いと思うので無印。 【レース】 スタートして 100mは芝コース(なんとかならんのか、これ)。 キョウエイマーチ、ビッグサンデーが 1,2番手でレースが始まった。 メイセイオペラは最初 3番手かと思われたが、芝のところでいまいちダッシュがつかずに結局 5番手ぐらいに落ち着いた。 しかしこれはいい位置だ。本来は逃げるか 2番手あたりの馬だが、直線が長い府中では絶好の位置に思える。手応えもいいじゃないか。 すぐ後ろあたりにワシントンカラーなどの差し馬がいたので、瞬発力勝負になったらやばいかもとも思ったが、とにかくがんばれ。 そして 4角。メイセイオペラは馬なりで上がっていく。うひょーいいぞ。 先頭のキョウエイマーチのリードは 2馬身ぐらいあってしかも手応えもいい。 よおし、あとはメイセイオペラが来ればいいぞお。と思っていたら本当に来た! 外目をぐいぐい伸びて先頭に踊り出るとその後は後続を全く寄せつけずに完勝。 2着はキョウエイマーチが最後まで粘ってくれたが、結局交わされて 5着。追い込んだエムアイブランが 2着となった。 メイセイオペラはみごとに地方所属馬初の JRA G1制覇。 鞍上の菅原勲も地方騎手として初の G1勝ち。すばらしいです。感動しました。


桜花賞

99.4.11 阪神芝1600m 4歳牝(指) 定量  18頭 良
  注7 14 プリモディーネ      牝4 55 福永 (4) 1.35.5
  ○8 17 フサイチエアデール  牝4 55 武豊 (2) 1-1/2
  △8 16 トゥザヴィクトリー  牝4 55 幸   (5) 1
  ◎3  6 ゴッドインチーフ    牝4 55 河内 (3) 1-1/2
  △1  2 ハギノスプレンダー  牝4 55 熊沢 (7) 3/4
単14 890円  複14 260円, 17 170円, 16 310円
枠7-8 1,180円  馬14-17 1,940円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ ゴッドインチーフ (4)
○ フサイチエアデール (2)
△ トゥザヴィクトリー (3)、ハギノスプレンダー (5)
注 プリモディーネ (1)、フォルナリーナ (18)

◎ゴッドインチーフ。ずいぶん前から本命にしようと考えていたが、追い切りの猛時計を見て迷わず決定。 阪神3歳牝馬Sで不利を受けながらも 3着まで追い込んで来たあの末脚が今回は存分に発揮されるとみる。 ○フサイチエアデール。シンザン記念、4歳牝特と重賞を連勝。 特に前走の 4歳牝特の伸びは大したものだった。 当初トゥザヴィクトリーに騎乗予定だった武豊が結局こちらに乗ることになったのも好材料。 △トゥザヴィクトリー。武豊から幸に乗り替わりになったが、この馬の素質もかなりのもの。 前走の敗北で人気を落としていることからも、狙い目十分。三番手評価。 △ハギノスプレンダー。週末の天気が悪そうなので道悪巧者のこの馬も押さえる。 以下、一叩きされて上昇気配のプリモディーネと エイトの朝追い情報で矢印が上を向いていたフォルナリーナまで押さえる。 一番人気の 3歳女王スティンガーは無印。休み明けはやはりつらいと思う。

【レース】 おいおい大雨で不良馬場のはずじゃなかったのかよ。テレビつけたらいきなり晴れてて良馬場。腰が抜けました。^^; レースは 4ヶ月の休み明けスティンガーの痛根の出遅れで場内がどよめくところから始まった。 ペースを作ったのは予想通りエイシンルーデンス。 同型コウエイロマンの回避で楽なペースになるかと思われたが、後ろからトゥザヴィクトリーが迫ってきた。 フサイチエアデールは中団、本命ゴッドインチーフは後方待機。 結局エイシンルーデンスはに直線であっさりつかまり、トゥザヴィクトリーが早めに先頭に立った。 ゴッドインチーフは、4角に向かって中団まで押し上げてきたまではよかったがそこからいまいち伸びきれずに 4着までが精一杯。 しかし同じ位置から別の馬が矢のように伸びてきた。プリモディーネだ。福永祐一 G1初勝利。洋一との親子制覇となったのだった。 そのプリモディーネには差されたものの乗り替わったトゥザヴィクトリーをなんとか交わした武豊フサイチエアデールが 2着。 ま、馬券は外れたけど、福永の G1初勝利も見られたしよしとしよう。

皐月賞

99.4.18 中山芝2000m 4歳牡牝(指) 定量  17頭(消1) 良
  ◎6 12 (市)テイエムオペラオー  牡4 57 和田   (5) 2.00.7
  △6 11     オースミブライト    牡4 57 蛯名正 (6) クビ
  △4  8 (父)ナリタトップロード  牡4 57 渡辺薫 (2) ハナ
    8 16 (市)マイネルタンゴ      牡4 57 柴田善(15) 1
    3  5 (市)マイネルシアター    牡4 57 江田照(12) 2
単12 1,110円  複12 310円, 11 360円, 8 150円
枠6-6 7,160円  馬11-12 6,730円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ テイエムオペラオー (1)
○ アドマイヤベガ (6)
△ ナリタトップロード (3)、マイネルプラチナム (9)、オースミブライト (2)
注 ワンダーファング (-)、シルクガーディアン (7)、ドラゴンブライアン (13)、 ニシノセイリュウ (12)、トウカイダンディー(14)

今週は時間がなくてあまり検討できなかった。
◎テイエムオペラオー。毎日杯での勝ちっぷりが良かった。調教も良かったらしい。先週の福永に続いて同期の和田に期待。 ○アドマイヤベガ。弥生賞は負けてなお強し。圧勝もありうるか。 △ナリタトップロード、サッカーボーイがんばれ。 △マイネルプラチナム、前走は休み明けとは思えない末脚。△オースミブライト、なんとなく一発ありそう。 以下、手広く 5頭押さえ。

【レース】 レースはちゃんと見ました。
ワンダーファングがゲートで暴れて発走除外。ちょっと残念。 さて、これでやりやすくなったはずの逃げ宣言ヤマニンアクロだが、押しても押しても前に出られずに意外な展開になった。 でもまあ私が買っているのはだいたい後ろから行く馬ばかりなので、ペースさえ遅くならなければ別に何が逃げてもいいや。 で、岡部アドマイヤラックがハイペースで飛ばしたので舞台は整った。さあ後は高らかにオペラを歌い上げてくれ。^^;;
3角から 4角にかけて、ベガ、トップロード、オペラオー、ブライトあたりがまとめて上がっていった。 よっしゃ、これはいいかも。そして直線入り口だ。 テイエムオペラオー和田は前の馬のぴったり外を交わしていった。 この結果、内にいたアドマイヤベガは行き場をなくしてワンテンポ遅れた。うまい和田っ! でもよく考えてみたらアドマイヤベガが対抗じゃないか。まあいいや、とにかくオペラオーに勝ってほしい。 さあ来い! でもさすがにちょっと前は遠いかも。 前では 4角でうまく内を突いたオースミブライトが先頭に立っている。 その外からナリタトップロードが伸びてきたが、さらにその大外からおおお来た来た来た来た来たー! テイエムオペラオーが直線一気の末脚で前をまとめて差し切ってクビ差出たところがゴール。 あの直線入り口でアドマイヤベガのプレッシャーに負けてもっと外に出していたら絶対届かなかったと思う。 和田うまい、うますぎるぜ。いやーしびれました。これがあるから競馬はやめられませんな。

天皇賞・春

99.5.2 京都芝3200m 5歳上牡牝(指) 定量  12頭 良
    3  3     スペシャルウィーク  牡5 58 武豊  (1) 3.15.3
    7 10 (父)メジロブライト    牡6 58 河内  (3) 1/2
  ◎6  8     セイウンスカイ    牡5 58 横山典(2) 2-1/2
    8 11     シルクジャスティス  牡6 58 藤田  (5)
    2  2     ステイゴールド    牡6 58 熊沢  (6)
単3 230円  複3 100円, 10 110円, 8 110円
枠3-7 410円  馬3-10 430円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ セイウンスカイ (3)

昨年の二冠馬、ダービー馬、天皇賞馬、一昨年の有馬記念馬、菊花賞馬と、かなり密度の濃いメンバー構成。 気合を入れて予想したかったのだが、事情によりちゃんと予想している時間がなかったため、異例の単勝一点勝負とした。
◎セイウンスカイ。 菊花賞では、自分でレースを作った上でスーパーレコード勝ち。 有馬記念で敗れた時のように自分の競馬ができない時のモロさはあるが、気分良く走れた時の強さは特筆ものだ。 ダービー馬や天皇賞馬は確かに恐いが、今回も後続を突き放してくれると信じる。

【レース】 一番スタートが良かったのはスペシャルウィーク。 サンデーセイラ、逃げ宣言タマモイナズマと続いてセイウンスカイはとりあえず 4番手。 スペシャルウィークは除々に下げて 3,4番手となったが、サンデーセイラがちょっと掛かってしまい、 出入りの激しい序盤戦になってしまった。 一周目のスタンド前でセイウンスカイが先頭に立ったが、その後もタマモイナズマやサンデーセイラにつつかれた上、 その直後にスペシャルウィークがピッタリマーク。ううむ、非常に厳しい。 そして 4コーナー。 セイウンスカイの外からスペシャルウィークが並びかけ、さらにその後に中団から進出してきたメジロブライトが接近してきた。 これでセイウンスカイは万事休す。 もはや後続を突き放す余力はなく、スペシャルウィーク、メジロブライトに抜かれた。 シルクジャスティスの急襲はなんとかかわして 3着にふんばったのは底力か。次走でのリベンジに期待。 前2頭の叩き合いは、阪神大賞典の再現のような決着。どこまでいっても差が縮まらずにスペシャルウィークの完勝となった。 ダービー馬の天皇賞制覇はシンボリルドルフ以来 14年ぶり。サンデーサイレンス産駒の天皇賞制覇は初めて。 スペシャルウィークは歴史に残る名馬への道を確実に歩んでいるようだ。

NHKマイルカップ

99.5.16 東京芝1600m 4歳牡牝(混指) 定量  18頭 良
  △3  5 (外)シンボリインディ    牡4 57 横山典(6) 1.33.8
  注4  7 (外)ザカリヤ            牡4 57 的場  (2) 3/4
  ▲3  6 (外)レッドチリペッパー  牝4 55 藤田  (3) 2-1/2
  ◎6 11 (外)マチカネキンノホシ  牡4 57 岡部  (4) 1
  ○7 13 (市)マイネルタンゴ      牡4 57 吉田  (5) アタマ
単5 820円  複5 290円, 7 190円, 6 190円
枠3-4 640円  馬5-7 1,560円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ マチカネキンノホシ (4)
○ マイネルタンゴ (5)
▲ レッドチリペッパー (3)
△ シンボリインディ (1)、トウカイダンディー (7)
注 ザカリヤ (2)、サヤカ (12)、バイオマスター (15)

◎マチカネキンノホシ。まだ 1勝馬ではあるが、その素質の高さは十分に G1級だと思う。 3頭出しの藤沢師も「スケールならこの馬」と惚れ込んでいる器だ。 取りこぼしも多いがハマッた時の破壊力はデビュー戦で証明済み。 この大舞台で見事素質開花してくれると信じて本命。 ○マイネルタンゴ。当初シンボリインディを対抗にするつもりだったが、-12kgを見て急きょ変更。 皐月賞でも十分見せ場を作ったように、この馬も G1で勝ち負けできるだけの力を持っている。 ▲レッドチリペッパー。週半ばまではこれを対抗にするつもりだったが結局三番手。 牝馬ながらこの馬の破壊力もあなどれないだろう。 △シンボリインディ。調教良し状態良し、馬体重さえ減ってなければ文句なく対抗なのだが... △トウカイダンディー。皐月賞惨敗だがまだ見限るのは早いと思う。 以下、トライアル勝ちに敬意を払ってザカリヤ、堅実な割に評価の低いサヤカ、 強いんだか弱いんだかよく分からないバイオマスターまで押さえる。

【レース】 トウカイダンディー大きく出遅れ。 ハナを奪ったのはインターサクセスで、それにジュエリーソードが絡んで前半1000mが 57.7秒とかなりのハイペースになった。 マチカネキンノホシはちょうど中団あたりを追走。 4角あたりで 1番人気エイシンキャメロンが先行 2頭に取りついて直線へ。 マチカネキンノホシはうまく外へ持ち出した。よおし、あとは噂の破壊力で前をまとめて撃墜だああ。 と思っていたのだが、案外伸びない。あれれ、どうした G1級。たのむぜおい。 なんとか前に近づいてはきたが、最後レッドチリペッパーにかわされて 4着が精一杯。うーむがっかり。 勝ったのは直線内から一気に突き抜けたシンボリインディ。 直線途中でタイキトレジャーの進路が狭くなり審議になったが、問題ないということで確定。 シンボリ牧場はルドルフ以来14年ぶりの G1勝利だそうな。 そして2着は外から伸びてきた NZT4S の勝ち馬ザカリヤ。やはりこのレースはトライアル組が強いぜ。 来年はもっとトライアル組を重視しようと心に決めた一戦だったのだった。

高松宮記念

99.5.23 中京芝1200m 4歳上(混指) 定量  17頭 1消 良
    2  4      マサラッキ          牡7 57 藤田   (8) 1.08.0
  △1  2  (外)シーキングザパール  牝6 55 武豊   (1) 1-1/4
  ◎2  3  (外)シンコウフォレスト  牡7 57 四位   (9) クビ
  ○8 15      キョウエイマーチ    牝6 55 松永幹 (3) アタマ
  △7 14  (外)アグネスワールド    牡5 57 横山典 (2) 1-1/4
単4 1,860円  複4 520円, 2 220円, 3 540円
枠1-2 1,580円  馬2-4 4,360円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ シンコウフォレスト (3)
○ キョウエイマーチ (4)
▲ ブロードアピール (6)
△ シーキングザパール (2)、シンボリスウォード (9)、サウンドワールド (11)、 アグネスワールド (5)、トキオパーフェクト (14)

◎シンコウフォレスト。昨年このレースを勝って以来敗北続きで人気は急落しているが、 この馬休み明けと冬場は走らないようなので、暖くなってきて叩き2戦目のここは期待できる。 オッズもおいしい。2年連続の本命指名。 ○キョウエイマーチ。 古馬になるとパッとしなくなる桜花賞馬が多い中、この馬は 6歳になった今も牡馬に混じって一線級で活躍中。 軽視すると痛い目に合いそうだ。 ▲ブロードアピール。デビューは遅かったが、連勝街道まっしぐらで一気にオープン入り。 さすがに重賞戦線で連勝は止まっているが、フラワーパークを思わせるその経歴はあなどれない。 以下、◎が人気簿なので手広くいく。海外G1馬シーキングザパール、シンボリ勢2週連続もありうるシンボリスウォード、 ワールドコンビのサウンドワールドアグネスワールド、千二で恐いトキオパーフェクトまで。

【レース】 キョウエイマーチとトキオパーフェクトが引っぱって前半3Fが32.5秒の超ハイペース。 シンコウフォレストは前の方につけている。なかなか手応えもいいぞ。 直線を向くとそのシンコウフォレストは内へもぐりこんだ。おおお、伸びてきたではありませんか。 さあ行け行け行けー。前ではトキオパーフェクトが失速してキョウエイマーチが粘っている。このまま行けば本線的中だああああ。 いやー、むちゃくちゃドキドキしました。卒倒するかと思った。^^;;
結局外からマサラッキとシーキングザパールの強襲にあって3着4着に終わったけど、十分楽しませてもらいました。いいレースだった。 そして勝ったマサラッキはついにG1初勝利。得意の中京で見事な末脚だった。

オークス

99.5.30 東京芝2400m 4歳牝(指) 定量  18頭 良
    8 16 (父)ウメノファイバー    牝4 55 蛯名正 (7) 2.26.9
    3  6     トゥザヴィクトリー  牝4 55 武豊   (1) ハナ
    2  4     プリモディーネ      牝4 55 藤田   (3) クビ
    1  2     スティンガー        牝4 55 岡部   (2) 1/2
    4  7     フサイチエアデール  牝4 55 四位   (6) 1/4
単16 1,690円  複16 460円, 6 150円, 4 230円
枠3-8 1,830円  馬6-16 2,840円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ クロックワーク (9)

◎クロックワーク。 久々に現れたリアルシャダイ産駒の大物。 まだキャリアは浅いが落ちつきのある馬だし、スタミナ勝負のこの舞台で一気に開花することも十分ありうる。 今後の更なる出世への期待料込みで本命。
問題は二番手以降をどうするかだが、今回はここで予想を終了しました。 これだけ配当がつくなら無理して相手を選ぶよりも単勝勝負が面白そうだ。 楽しませてもらうぜ、クロックワーク!

【レース】 大方の予想通り、エイシンルーデンスがハナを切ってレースが始まった。前半 1,000m が 60.8秒。ほぼ平均ペースと言っていい。 1番人気トゥザヴィクトリーは先団、2番人気スティンガーと 3番人気の桜花賞馬プリモディーネは中団からやや後ろ。 そしてクロックワークは最初中団にいたのだが向こう上面でひっかかり、 3角では先団のトゥザヴィクトリーのすぐ後ろまで来てしまった。おーのー。 直線に入ると案の定クロックワークの脚色が鈍りだして私の馬券は万事休す。もうちょっと見せ場がほしかったなあ。 レースは直線で後続を突き放したトゥザヴィクトリーの楽勝かと思われたが、ゴール前でプリモディーネとスティンガーが肉簿。 ほぼ人気通りの決着かと思われたその時! 道中後方待機していた 7番人気、サクラユタカオー産駒のウメノファイバーが大外から急襲。 前をまとめて交わし、ハナ差で栄冠をさらっていったのだった。 うーむ、蛯正恐るべし。

日本ダービー

99.6.6 東京芝2400m 4歳(指) 定量  18頭 良
  △1  2     アドマイヤベガ    牡4 57 武豊 (2) 2.25.3
  ▲6 11 (父)ナリタトップロード  牡4 57 渡辺 (1) クビ
  ◎7 14 (市)テイエムオペラオー  牡4 57 和田 (3) 1-1/4
    5  9     オースミブライト   牡4 57 蛯名 (4) 2-1/2
  △1  1     ブラックタキシード  牡4 57 的場 (6) 1-3/4
単2 390円  複2 140円, 11 130円, 14 140円
枠1-6 610円  馬2-11 820円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ テイエムオペラオー (3)
○ ペインテドブラック (7)
▲ ナリタトップロード (2)
△ アドマイヤベガ (1)、ブラックタキシード (5)
注 ブルーコマンダー (14)、マイネルシアター (8)、マルブツオペラ (12)

◎テイエムオペラオー。低評価ながら大外一気で制した皐月賞。 この馬ものすごく強いと思うんだけど、今回も 3番人気。みんな見る目がないなあ、全く。 でもその分配当がおいしくなるからいいや。しめしめ。 とにかく今回も直線一気に突き抜ける姿が見たい。二冠どころか三冠も狙える器だと信じている。迷わず本命。 鞍上の和田にも期待大。この若さでいきなり三冠ジョッキーだ! ○ペインテドブラック。前走青葉賞はふらふら走りながらも抜群の勝負根性を見せての勝利。 まだまだ気性的に信頼が置けないが、大人になったら大物になる可能性を持った馬。 今回ブリンカーを付けることでの大駆けもありうるとみて対抗。 ▲ナリタトップロード。当初、距離不安だとか鞍上不安だとかで切るつもりでいたが、パドックを見て変更。 ものすごく良く見えた。これは買わないわけにはいかん。 △アドマイヤベガ。この馬も▲と同様にできれば切りたかったけど、やはりパドックを見て買うことにした。 △ブラックタキシード。いまいち印象は簿いんだけど、どうも恐くて切れなかった。 以下、ダービーがダートなら間違いなく本命のブルーコマンダー、 ◎と同じオペラハウス産駒で皐月賞でなかなか見どころがあったマイネルシアター、 同じくオペラハウス産駒マルブツオペラまで。

【レース】 ワンダーファングにマイネルタンゴとヤマニンアクロが絡んで飛ばしていったが、 どれも生粋の逃げ馬というわけではないためか、前半 1,000mは 60.2秒とあまり速くならなかった。 武豊アドマイヤベガは 1角を回っていく時かなり後ろの方にいて、ちょっとしめしめと思ってしまった。 追い込み馬という感じではないし、これは届かないんじゃないかな。 三冠(予定)馬のテイエムオペラオーはナリタトップロードと共にちょうど中団あたりにいる。 たのむ和田。武には負けても仕方ないけど渡辺だけには負けるな。 別に渡辺に恨みがあるわけじゃないけど、若手 No.1 の座はお前のものだあ。 と熱い応援を飛ばしていると、その 2頭が 3角で上がってくる。オペラオーが前だ。 よっしゃ、いい手応だ。ちと仕掛けが早い気もするけど、なあにオペラオーなら問題ないさ。 トップロードの方が距離に負けて下がっていくだろう。アドマイヤベガはまだ後方だ。 これはもらったああああ。
残り 400m付近でテイエムオペラオーが先頭に踊り出た。その外にはナリタトップロード。 この 2頭が抜け出して叩き合いが始まった時さらにその外をふと見ると、おおお? いつ来たんだアドマイヤベガ。 テイエムオペラオーしか見てなくて全く気がつかなかった。 そして 3頭の勝負になったのだが、アドマイヤベガの脚色がいい。 くっそー、武豊にやられた。三冠の予定が音をたてて崩れていく。 かくなる上は仕方がない、せめて 2着だ、渡辺に負けるな、と思ったのもつかの間、 アドマイヤベガに食い下がっていったのはナリタトップロードの方だった。 かくしてテイエムオペラオーは 3着に破れたのだった。 あー悔しい悔しい悔しい。この悔しさをきっと秋に晴らしてくれると信じているぜ和田くん。 ちなみに勝った武豊は史上初のダービー連覇。 仕掛けがやや早かった若手の 2人にトップジョッキーの腕を見せつける結果となったのだった。

安田記念

99.6.13 東京芝1600m 4歳上(国指) 定量  14頭 良
    7 12  (父)エアジハード     牡5 58 蛯名   (4) 1.33.3
  ◎5  7  (外)グラスワンダー    牡5 58 的場   (1) ハナ
    7 11  (外)シーキングザパール  牝6 56 武豊   (3) 2-1/2
  ○8 14  (外)ツクバシンフォニー  牡7 58 横山典(10) 1/2
    5  8  [外]ムータティール    牡5 58 サプル (6) クビ
単12 1,770円  複12 190円, 7 110円, 11 190円
枠5-7 320円  馬7-12 650円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ グラスワンダー (1)
○ ツクバシンフォニー (4)
▲ キョウエイマーチ (9)
△ エガオヲミセテ (6)、アグネスワールド (8)、タイキブライドル (7)
注 ヒロデクロス (10)、シンコウウインディ (13)

◎グラスワンダー。復調途上で有馬記念を制した後、前走京王杯SCでも見事な勝利。 もしかしたら現役最強と言っても過言ではないかもしれないこの馬が本命。 有馬記念時と違って調整も万全のようだし、調教も文句なかったし、メンバー的にも負けるシーンが考えられない。 ここは相手探しのレースだと思うが、二番人気キングヘイローは太め、三番人気シーキングザパールはマイルで足りなそう、 四番人気エアジハードがちょっと恐いが妙に人気しているのが気に入らないのでここまで全部切る。ついでに外国馬も全部切る。^^;; ヒモ穴狙いに徹することにした。
○ツクバシンフォニー。3年前のNHKマイルC 2着馬だが、歳をとってからも堅実な走りを見せている。 なにしろ連闘での挑戦が不気味だ。応援込みで対抗。 ▲キョウエイマーチ。グラスワンダーが中団から早めに先頭集団をとらえにかかりそうで展開的には厳しいが、 そういうレースでいつも猛烈な粘りを見せてきた。もう6歳だがそのうちもう一穴空けてくれそうな気がしてならない。 調子良さそうな△アグネスワールド△タイキブライドルの他、 昨年の 3着馬ヒロデクロス、競馬エイトの戸田TMがポツリ本命のシンコウウインディまで。

【レース】 当然逃げると思われたキョウエイマーチがまさかの大出遅れ。おーのー。 押し出される形でアグネスワールドが先頭に立った。 その後にキングヘイローなどがつけたが、特に競りかけるわけでもなく、レースはほぼ平均ペースで流れた。 グラスワンダーはちょうど中団あたり。 直線入り口でアグネスワールドは終了、キングヘイローも後退。 代わってエガオヲミセテなどが先頭に出かかったが、外の方ではグラスワンダーが既に前の集団を射程圏にとらえている。 あとは後続をどのくらい突き放すかに注目が集まったと思う。実際、直線半ばでは後ろとの差は開き始めていた。 そしてなんとツクバシンフォニーも前に出てきている。おおお、こりゃあいけるか!?
しかし、グラスワンダーの更に外から、道中後方待機していたエアジハードが詰め寄ってきたのだ。だめだあ、お前は買ってない。 グラスワンダーとエアジハードの馬体が合った時に馬券は観念したが、まさか叩き合いでグラスワンダーが負けるとは思わなかった。 エアジハードがハナ差前に出たところがゴール。グラスワンダーよもやの 2着という結果に終わったのだった。 しかし待てよ、よく似たレースを最近見たぞ。 そう、直線抜け出した 1番人気馬を外から蛯正がハナ差抑えたウメノファイバーのオークスとほとんど同じなのだ。 まいったまいった。蛯正おそるべし。このセリフを一体何回言えば私は凝りるのでしょうか。^^;;

宝塚記念

99.7.11 阪神芝2200m 4歳上(国指) 定量  12頭 良
  ○5  5 (外)グラスワンダー    牡5 58 的場  (2) 2.12.1
  △7  9     スペシャルウィーク  牡5 58 武豊  (1) 3
    1  1     ステイゴールド    牡6 58 熊沢  (7) 7
    8 11     ローゼンカバリー   牡7 58 菊沢徳(4) 1-1/4
    6  7 (市)マチカネフクキタル  牡6 58 佐藤哲(8) クビ
単5 280円  複5 110円, 9 100円, 1 210円
枠5-7 180円  馬5-9 200円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ オースミブライト (6)
○ グラスワンダー (1)
△ スペシャルウィーク (2)

近年最強世代と言われる現5歳。その中でも頂点にいるうちの2頭がここで激突。 この2頭で決まる確率は極めて高いだろう。 この組み合わせ以外の馬券を買うのははっきり言って無謀であると思うのだが、いかんせんオッズが低い。 そこで考えられるのは2頭どちらかの単勝か他の馬の複勝であるが、このうちグラスワンダーの単勝が一番配当的においしいと思う。 しかし、競馬に絶対がないのは安田記念でグラスワンダー自身が思い知らされている。 ここは一つ思いきって冒険だ。
◎オースミブライト。皐月賞2着、ダービー4着の 4歳馬が果敢に挑戦してきた。 2強とは力の差があると思うが、53kgの恵量とノリにノッている鞍上の蛯正に期待する。 ○グラスワンダー。安田記念で惜敗したことで人気ではスペシャルウィークに遅れをとったが、この馬は間違いなく強い。 単なら迷わずこの馬で勝負。 △スペシャルウィーク。ダービー馬にして天皇賞馬。鞍上武豊も強気の発言とくれば、やはり買わないわけにはいかない。

【レース】 スペシャルウィークが先団、グラスワンダーがそのやや後ろといった展開で前半 1000mが 61.0秒。 流れがおちついていたかに見えたが 3角付近でレースが一気に動いた。 スペシャルウィークが馬なりのまま前に上がっていき、直線入り口で既に先頭に立つ。 直後にはグラスワンダーもいい手応で上がってきた。 後続はついてくることができず、2頭のマッチレースになるかと思われた。ところが...。 確かに 3着以下は大きくちぎられたのだが、スペシャルウィークさえもがグラスワンダーにアッという間に突き放されてしまったのだ。 スペシャルウィークも文句のないレースだったが、恐るべきはグラスワンダーの瞬発力。 安田記念の敗北がウソのような圧勝で史上4頭目(マル外では初)のグランプリ連覇を果たした。 いやあ強い強い。秋も楽しみです。
# しかしオースミブライトはどこで何をやっていたんだろう? ^^;;

秋華賞

99.10.24 京都芝2000m 4歳牝(混指) 定量  18頭 良
    8 16     ブゼンキャンドル    牝4 55 安田康(12) 1.59.3
    6 12     クロックワーク      牝4 55 横山典(10) クビ
  ○7 15 (外)ヒシピナクル        牝4 55 河内   (2)	1/2
    5 10 (父)ウメノファイバー    牝4 55 蛯名   (4) 3/4
  ◎3  6     フサイチエアデール  牝4 55 福永   (3) クビ
単16 5,760円  複16 900円, 12 770円, 15 190円
枠6-8 8,810円  馬12-16 94,630円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ フサイチエアデール (5)
○ ヒシピナクル (3)
▲ ゴールドティアラ (16)
△ レッドチリペッパー (12)、エアザイオン (6)、マイネレジーナ (8)

◎フサイチエアデール。春はこの馬にはやられっぱなしだった(買わないと 2着に来る)。 その反省というのも少しあるが、それを除いても本命に値する馬になったと思う。 前走ローズSでヒシピナクルに後方からクビ差まで迫った末脚は大したものだった。 ○ヒシピナクル。そのローズSの勝ち馬。全姉ヒシアマゾンほどの凄みは感じないが、 この秋、かなり本格化したように思う。十分に勝負圏内だ。 ▲ゴールドティアラ。前走ダート戦のユニコーンSとはいえ、その時勝ちっぷりは決して軽視できないものだった。 穴指名だ。 以下は、春の実力馬でいつ復活してもおかしくないレッドチリペッパー、 センス十分も馬格が足りないのでこの評価エアザイオン、 パドックで気配の良かったマイネレジーナまで。

【レース】 エイシンルーデンスが逃げ、2番手に 1番人気トゥザヴィクトリーが続く展開。 前半1000mの通過が 57.8秒とハイペースとなった。 ◎フサイチエアデールは最初中団にいたが3角あたりでじわじわと前へ進出。 ○ヒシピナクル、ウメノファイバーあたりの人気どころも前のトゥザヴィクトリーをつかまえにかかった。 直線を向いたところでエイシンルーデンスが脱落。上位人気馬の叩き合いとなり、まずトゥザヴィクトリーが脱落。 よしよしと思ったのだが、◎フサイチエアデールも伸びが悪い。あーだめだー。 先頭に立ったのは○ヒシピナクルだが、実況の「外からブゼンキャンドル!」の声に驚いてしまった。 どこどこ? 画面に映ってないぞ? さらに実況は「大外からクロックワーク!」。 なにいー、クロックワーク? オークスで本命にした馬なのに今回は買ってない。ここで勝たれたら悔しいぞ。 ここでようやく画面に 2頭が映った。おおおすごい脚だ。 結局ブゼンキャンドルが勝ってクロックワークが 2着。馬連配当は 9万円台の大波乱となった。 フジTVのカメラワークがいまいちだったことも重なって、何が何だかよく分からないまま終わってしまったのでした。

天皇賞・秋

99.10.31 東京芝2000m 4歳上牡(指) 定量  17頭 良
    5  9     スペシャルウィーク  牡5 58 武豊  (4) 1.58.0
    3  6     ステイゴールド      牡6 58 熊沢 (12) クビ
  △1  1 (父)エアジハード        牡5 58 蛯名  (5) 3/4
  ▲6 11     スティンガー        牝4 54 岡部  (8) 1/2
  ○4  7     セイウンスカイ      牡5 58 横山典(1) クビ
単9 680円  複9 340円, 6 670円, 1 340円
枠3-5 5,620円  馬6-9 15,770円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ クリスザブレイヴ (16)
○ セイウンスカイ (5)
▲ スティンガー (4)
△ ツルマルツヨシ (8)
注 エアジハード (3)、メジロブライト (11)、ダイワテキサス (9)、 ホッカイルソー (13)、メイショウオウドウ (14)

◎クリスザブレイヴ。昨年のサイレンススズカの悲劇から一年が過ぎた。 そのサイレンススズカと同じように持ち前のスピードで逃げて勝ち上がってきた(目下4連勝中)この馬が本命。 ○セイウンスカイ。今回はクリスに◎を打ったが、心情的にはこちらも負けていない。 前走札幌記念で後方待機の競馬を見せたように脚質に幅が出てきたのも好ましい。 3つ目のG1勝ちに期待。 ▲スティンガー。4歳牝馬の挑戦は64年ぶりだとか。しかしただの話題づくりではない。 毎日王冠で差のない4着にくいこんだように、実力的にも申しぶんない。 ハマれば恐い一頭だ。 △ツルマルツヨシ。あのトウカイテイオー以来のシンボリルドルフ産駒重賞勝ち馬。 しかも重賞連勝中となれば期待せずにはいられない。 以下、ぶっつけでも能力恐いエアジハード、距離がちと足りないがメジロブライト、 去年の快進撃を思い出してほしいダイワテキサス、 去年のオフサイドトラップがだぶるホッカイルソー、 調教良かったメイショウオウドウまで。

【レース】 セイウンスカイがゲート入りを嫌って発走が 5分ほど遅れた。目隠ししたりまた外したりともう大変。 あー予想が音をたてて崩れていくううう。それでもなんとかスタート。(外枠発走にはならなかった) アンブラスモアが後続を引き離して逃げていく。本命クリスザブレイヴも前の方にいるが少々掛かり気味か。こりゃまずい。 1番人気セイウンスカイ、2番人気ツルマルツヨシは共に中団。-16kgスペシャルウィークは後方からの競馬になっている。 4角から直線に向き、アンブラスモアも良く粘ったが、まずエアジハードに交わされる。更にステイゴールドが外から襲いかかる。 クリスザブレイヴはもうだめで、ズブズブと下がっていく。 こうなりゃセイウンスカイとスティンガーだと思ったが、セイウンスカイの外からすごい脚でスペシャルウィークが。 おおお、-16kgなんじゃないの? 調教も動いてなかったじゃねーか。 と思っているうちにスペシャルウィークは前の連中をまとめて差し切り。 タマモクロス以来史上2頭目の天皇賞春秋連覇を果たした。いやーびっくり。 2着は去年と同じくまたもやステイゴールド。 春の天皇賞馬と去年の2着馬との組み合わせでなんで万馬券なんだと思っても後の祭り。かすりもしませんでした。 (まあどっちみち私にはステイゴールド買えないけど)

菊花賞

99.11.7 京都芝3000m 4歳牡牝(指) 定量  15頭 良
    1  1 (父)ナリタトップロード  牡4 57 渡辺 (3) 3.07.6
  ◎3  4 (市)テイエムオペラオー  牡4 57 和田 (2) クビ
    3  5     ラスカルスズカ    牡4 57 蛯名 (4) クビ
    2  2 (市)タヤスタモツ     牡4 57 石橋(13) 1-3/4
    6 10 (父)メジロロンザン    牡4 57 吉田(12) クビ
単1 410円  複1 160円, 4 140円, 5 460円
枠1-3 730円  馬1-4 780円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ テイエムオペラオー (2)
○ アドマイヤベガ (6)

◎テイエムオペラオー。皐月賞の豪快な末脚を見た時、「こいつは三冠奪れる」と思ったものの、ダービーは早仕掛で 3着。 残念ながら三冠の野望は夢に終わったが、まだ二冠馬の道がある。和田もダービーと同じ轍は踏むまい。 ○アドマイヤベガ。ダービーは騎手の腕で勝ったような印象が強く、馬自体はそれほどでもないと思っていた。 しかし前走の京都新聞杯で見せた末脚はまさに鬼脚。馬の実力を見直した。 テイエムオペラオーの二冠にとって最大にして唯一の壁はこの馬だと思う。よってここは馬連一点勝負だ。 なお三強のもう一角ナリタトップロードは、距離不安がささやかれることもさることながら、 武に京都新聞杯で完膚なきまでにやられた渡辺にはそれをひっくり返すだけの騎乗は難しいと考えて切り。

【レース】 強力な先行馬がいないため、スローで流れる展開になった。 瞬発力では二頭にかなわないナリタトップロードは予想通り前の方につける。 テイエムオペラオーとアドマイヤベガはほとんど同じ位置で中団からやや後方。 そのまま淡々とした流れでレースは進んでいく。そして四角あたりからレースは一気に動いた。 ナリタトップロードが早めスパートで先頭に出て逃げ込みをはかる。 その時、テイエムオペラオーとアドマイヤベガは馬混みをさばくのに苦労していた。 ようやく前が開いたがアドマイヤベガは伸びない。 一方テイエムオペラオーは根性を見せて猛然と追いこんできたが、必死に逃げるナリタトップロードにはクビ差届かなかった。 ダービー2着で悔し涙を流した渡辺が見事にリベンジ。 三強の名にふさわしく、三冠を 3頭で分け合う結果となったのだった。 (どうせ分けるなら、馬のイメージ的には皐月賞と菊花賞が逆ならしっくりきたけどまあいいか)

エリザベス女王杯

99.11.14 京都芝2200m 4歳上牝(混指) 定量  18頭 良
  ◎3  6 (父)メジロドーベル    牝6 56 吉田 (2) 2.13.5
  ▲8 16     フサイチエアデール  牝4 54 福永 (7) 3/4
    1  2     エガオヲミセテ    牝5 56 蛯名 (5) 1/2
    6 12     プロモーション    牝6 56 藤田(12) アタマ
    2  4     ヴィクトリーバンク  牝6 56 飯田(14) アタマ
単6 390円  複6 170円, 16 570円, 2 430円
枠3-8 780円  馬6-16 5,270円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ メジロドーベル (1)
○ エリモエクセル (13)
▲ フサイチエアデール (2)
△ ナリタルナパーク (11)、ヒシピナクル (7)

◎メジロドーベル。春先脚部不安、復帰初戦の前走毎日王冠で6着、そして既に6歳、 というように確かに去年に比べれば順調度に欠けるかもしれないが、2番人気に落ちるとは思わなかった。 こりゃあ買わない手はないでしょう。3歳時以来のファンでもあることだし迷わず本命。 ○エリモエクセル。前走府中牝馬Sで見せた33.9秒の末脚は軽視できない。 昨年も4歳馬でありながら不利がなければと思わせた実力の持ち主だし、対抗に指名。オークス馬決着に期待する。 ▲フサイチエアデール。秋華賞で考えを改めて本命にしたら見事に裏切られた。 しかしここで買わないとまた来るような気がするし、無欲の福永が直線勝負で突っ込んで来ることも考えられる。 馬は強いわけだし、文字通り単穴として期待する。 以下、近走はパッとしないがハマれば巻き返しありそうな△ナリタルナパーク、 秋華賞で負けはしたが強い競馬を見せた△ヒシピナクルまで。 1番人気ファレノプシスは距離がちょっと長いように思えるし、その割に人気をかぶっているので思いきって無印。

【レース】 ドーベルのためのペースメーカーと言われたメジロビクトリアが先頭、 去年2着のランフォザドリームがその後に続いてレースが始まった。 前半1000mは 60.5秒。まずまず平均ペースといったところか。 エリモエクセルは前の方につけた。メジロドーベルとファレノプシスは中団よりやや前。 そのままの態勢で4角を回って直線に入るとドーベルの前がポッカリ開いた。 そのヴィクトリーロードを快心の伸び脚で一気に突き抜けてきたのだ。いいぞお。 さあ問題は2着だ。内でエガオヲミセテが懸命に粘っている。まずいこいつは買ってないよ。何か来ないか何か来ないか。 と思っていたら、来たぞ来たぞ来たぞ((c)清本アナ)フサイチエアデール! すごい脚だ。 差せ差せ差せー! でもドーベルは差さないでね。 という願い通り、フサイチエアデールが2着に変わったところでゴール。いやーやりました。 ちなみにファレノプシスは直線で前が詰まり、行き場をなくして 6着。 エリモエクセルはまったく伸びずに13着に終わった。
勝ったメジロドーベルはこれで史上初のG1を5勝した牝馬となった。 すべて牝馬限定とはいえ、3歳から6歳までG1を毎年勝ったのも牝馬としては史上初。 残念ながらこのレースを最後に引退することになったが、きっと殿堂入りすることでしょう。 子供も応援します。

マイルチャンピオンシップ

99.11.21 京都芝1600m 4歳上(国指) 定量  18頭 良
    3  6 (父)エアジハード     牡5 57 蛯名   (1) 1.32.8
  △5  9     キングヘイロー    牡5 57 福永   (4) 1-1/2
  ▲7 15 (外)ブラックホーク    牡6 57 武豊   (2) 1
    4  8 (外)アドマイヤカイザー  牡4 55 横山典 (5) 1-1/4
  ◎5 10     キョウエイマーチ   牝6 55 秋山   (3) クビ
単6 220円  複6 110円, 9 230円, 15 130円
枠3-5 520円  馬6-9 1,110円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ キョウエイマーチ (5)
○ エイシンルバーン (11)
▲ ブラックホーク (3)
△ エイシンガイモン (8)、キングヘイロー (2)
注 ビッグサンデー (18)

◎キョウエイマーチ。6歳になっても牡馬の一線級と闘い続けている桜花賞馬。 安田記念後の休み明けを叩いて(南部杯)、絶好調に仕上がったらしい。 エイトの調教8点、朝追い情報の矢印も真上を向いている。文句なく本命だ。 平坦な京都の直線でこの馬らしい粘り腰を見せてくれるだろう。 ○エイシンルバーン。9番人気と評価は少々低い4歳馬だが、前走カシオペアSを勝ってここへ来た。 中1週の強行軍だが、朝追い情報も真上矢印と調子落ちはなさそうだ。一発に期待。 ▲ブラックホーク。父ヌレイエフ、母シルヴァーホークというよだれの出そうな良血馬。 これまでG1には縁がないが、実力的にはいつ勝ってもおかしくない。前走スワンSの勝ちっぷりも見事で、軽視はできない。 以下、本格化したのがいつだかよく分からない△エイシンガイモン、 マイルに戻って一発あるかもしれないキングヘイロー、 昔、何度か痛い目に会わされたことのあるビッグサンデーまで。 一番人気エアジハードは、根拠ないけど切り。いないことにする作戦ですな。

【レース】 予定通りキョウエイマーチがハナを切りレースが始まった。 前半4Fが45.9秒と、思ったよりも速くなく、前が有利な展開だ。 対抗のエイシンルバーンも前の方の集団にいるぞ。しめしめ。 中団よりやや前あたりにエアジハード、ブラックホークといった有力どころがいる。 4角あたりでエイシンルバーンが早くも力尽きたが、キョウエイマーチの脚色は悪くない。 後続との差もまだある。よっしゃーこれはいけそうだ。 しかし直続半ばで後続が一気に襲いかかってきた。 特にエアジハードの破壊力はすごかった。 先に動いたのはブラックホークだったがこれを楽にかわし、更に後ろから来たキングヘイローも楽々と封じ込めて圧勝。 マイルG1春秋連覇。 安田記念でグラスワンダーを破った実力が伊達ではなかったことをアピールしたのだった。 キョウエイマーチはよく粘ったものの掲示板に載るのが精一杯だった。

ジャパンカップ

99.11.28 東京芝2400m 4歳上(国指) 定量  15頭 消1 良
  ○7 13     スペシャルウィーク  牡5 57 武豊      (2) 2.25.5
    4  7 [外]インディジェナス    セ7 57 ホワイト (12) 1-1/2
  △7 12 [外]ハイライズ          牡5 57 デットーリ(7) ハナ
    8 14 [外]モンジュー          牡4 55 キネーン  (1) 3/4
  ◎4  6     ラスカルスズカ      牡4 55 柴田善    (4) 4
単13 340円  複13 160円, 7 1,580円, 12 600円
枠4-7 1,510円  馬7-13 23,190円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ ラスカルスズカ (5)
○ スペシャルウィーク (1)
▲ ボルジア (8)
△ タイガーヒル (10)、スティンガー (14)、ステイゴールド (6)、ハイライズ (3)

世界のダービー馬が 4頭も集まった豪華メンバー。好レースを期待する。
◎ラスカルスズカ。あのサイレンススズカの弟。 まだ 4歳馬でしかも 1600万下の身だが、前走菊花賞であわやの 3着したように能力は非凡。 この中間の状態も上々でエイトの朝追い情報も上矢印とくれば買ってみるしかないだろう。 少々人気先行な気もするが、それでもまあまあのオッズを付けているのでここは本命。 ○スペシャルウィーク。去年の本命馬。 不調とささやかれる中での秋天のレコード勝ちはびっくりした。 どうもつかみどころのない馬だが、よほど府中が合うのだろう。 ダービーを圧勝したのと同じ舞台で去年のリベンジを。 ▲ボルジア。牝馬にして独ダービー馬となった女傑。 すでに 6歳だが、フォワ賞でエルコンドルパサーのクビ差 2着に迫った力を見込んで 3番手評価。 以下、日本の芝が合いそうと評判の△タイガーヒル、天皇賞 4着は立派な△スティンガー、 天皇賞の二の舞を避けるためにも買う必要のある△ステイゴールド、 なんといっても英ダービー馬△ハイライズまで。 今年の仏愛ダービー馬で凱旋門賞馬でもあるモンジューはいないことにする。

【レース】 アルボラーダが左寛ハ行で出走取消。14頭立てのレースとなった。 先頭を引いたのは馬主が欽ちゃんというお笑い系の馬(失礼)アンブラスモア。 結構な大逃げに見えたがペースはあまり速くなかったようで、前半 1000m は 60.2秒という平均ペース。 メンバーを考えれば遅いくらいだ。有力どころは中団あたりにかたまっている。 ラスカルスズカも中団だが、ちょっと掛かり気味に見えた。落ちついて行ってくれー。 さあそして 3角から 4角へ向けてレースは激しくなった。 スペシャルウィーク、モンジューの人気両頭は外へ出した。 一方、本命のラスカルスズカは内にもぐり込む。 直線に向いた時、ラスカルスズカの脚色がムチャクチャ良く見えた。 こ、こ、こ、これはいけるかも! ...と思えたのは一瞬でした。(笑) 外からスペシャルウィーク、ハイライズ、モンジューといったダービー馬軍団に一気に交わされてしまいました。くそう。 レースは府中の直線を再び突き抜けたスペシャルウィークが圧勝。 史上初の秋天・JC連覇を成し遂げたのだった。(しかもこの馬、今年の春天も勝っている。すげー) そして 2着はまさかまさかのインディジェナス(外国馬の中ではダントツビリ人気)がハイライズとモンジューの追撃を振りきって、 馬連は 2万馬券が炸裂。おーのー。まいった。 ラスカルスズカは 5着にがんばった。来年に期待しましょう。

阪神 3歳牝馬S

99.12.5 阪神芝1600m 3歳牝(混指) 馬齢  15頭1消 良
    1  1 (市)ヤマカツスズラン    牝3 53 キネーン(1) 1.35.6
    8 14 (外)ゲイリーファンキー  牝3 53 蛯名    (3) 2
  △3  4     マヤノメイビー      牝3 53 幸      (2) ハナ
    7 12     チアズグレイス      牝3 53 松永幹  (9) 1-1/4
    7 13 (外)テネシーガール      牝3 53 山田和  (7) ハナ
単1 420円  複1 170円, 14 170円, 4 150円
枠1-8 1,100円  馬1-14 1,330円
ワ1-14 590円, 1-4 580円, 4-14 540円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ グロウリボン (13)
○ マターラミツル (6)
△ エンゼルカロ (9)、マヤノメイビー (3)、ベルグチケット (7)、アルーリングアクト (8)、ウォーターポラリス (14)
注 パインアキナ (13)

混戦でよく分からないので、人気簿を手広く買ってみることにした。
◎グロウリボン。 調教良かった、東スポ和田がポツン◎。よく分からないけど本命。 ○マターラミツル。 未勝利を勝ったばかりだが、末脚はしっかりしているし、何よりマイルで好時計をマークしている実績がいい。
この ◎-○ を本線として、◎と○から以下の 5頭にそれぞれ流す。 道営の根性娘△エンゼルカロ、人気どころから△マヤノメイビー、 ウイングチケット産駒△ベルグチケット、驚異の外国種牡馬エンドスイープ産駒△アルーリングアクト、 キャリア1戦ながら 10馬身差の圧勝を見せた△ウォーターポラリスまで。

【レース】 最内枠ヤマカツスズランが好スタートから予定通り逃げた。 この馬を楽に逃がすと非常に手強いらしいのだが、他の有力どころは全くせりかけようとしない。 人気が割れているので誰もが勝つチャンスがあり、うかつに仕掛けられないのだろう。 そしてそのままほぼ人気通りに決着。 個人的にはまったく見どころがなく、印象に残らないレースになってしまいました。

朝日杯 3歳S

99.12.12 中山芝1600m 3歳(混指) 馬齢  16頭 良
  ◇5 10 (外)エイシンプレストン  牡3 54 福永  (4) 1.34.7
  ◎5  9 [地]レジェンドハンター  牡3 54 安藤勝(1) 1/2
    2  3 (外)マチカネホクシン    牡3 54 武豊  (3) 1-1/4
    1  1 (外)エンドアピール      牡3 54 的場  (8) 3
  ○4  7     トップコマンダー    牡3 54 松永幹(5) 2-1/2
単10 850円  複10 270円, 9 140円, 3 160円
枠5-5 1,630円  馬9-10 1,620円
ワ9-10 690円, 3-10 900円, 3-9 440円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ レジェンドハンター (2)
○ トップコマンダー (5)
◇ エイシンプレストン (1)
△ マイネルコンドル (13)、サクラデインヒル (11)、エイシンコジーン (15)、ショウナンラルク (10)

◎レジェンドハンター。地方馬初の中央芝G1制覇がかかり、安藤勝己にも力が入るところ。 前走デイリー杯で見せたスピードがあれば、大仕事をやってのける可能性は十分。 人気になりがちな背景で、実際 1番人気。でもいいや。本命です。 ○トップコマンダー。デビュー以来5戦して着外なしの安定馬。 切れる脚がないのがちょっと気がかりだが、調教良かったし、これを本線にして勝負。 ◇エイシンプレストン。3週前に新馬戦を勝ったばかり。 まだキャリア 2戦だが、前走は好位から直線抜け出して 5馬身差の勝利。大物感ただよう。 以下、休み明けも能力ある△マイネルコンドル、 やはり間が空いたが良血恐い△サクラデインヒル、 調教良かった△エイシンコジーン、 エイトの調教 7点で戸田がポツン◎の△ショウナンラルクまで押さえる。

【レース】 ダンツキャストが逃げてレジェンドハンターは 2番手。 なかなかいいぞと思ったが他馬に少々からまれてあまり楽には見えない。おうおう大丈夫か? しかも前は 3角あたりで後続をかなり引き離している。ううむ。 結局レジェンドハンターは自分で前をつかまえに行った。 直線半ばでダンツをとらえて後ろを突き放した。おおお、つえーぞお。よっしゃ、安勝いけいけいけー。 しかし内からスルスルと伸びてきた馬が 1頭。あれはエイシンプレストンだ。 そしてレジェンドハンターを半馬身とらえたところがゴール。 残念ながら地方馬の芝G1制覇は成らなかった。うう借しい。 馬券は当たったがちょっと悔しさの残るレースでした。 ちなみにエイシンプレストンの福永は、うれしいうれしい自厩舎の馬でのG1初勝利。ま、これは良かったかな。

スプリンターズS

99.12.19 中山芝1200m 4歳上(国指) 定量  16頭  良
  ○5 10 (外)ブラックホーク      牡6 57 横山典  (2) 1.08.2
  △3  5 (外)アグネスワールド    牡5 57 武豊    (1) クビ
  ☆7 13     キングヘイロー      牡5 57 福永    (4) 1-1/2
  ◎8 16 (外)マイネルラヴ        牡5 57 蛯名    (5) クビ
  △3  6 (外)レッドチリペッパー  牝4 53 ロバーツ(6) クビ
単10 380円  複10 130円, 5 120円, 13 200円
枠3-5 450円  馬5-10 630円
ワ5-10 280円, 10-13 450円, 5-13 480円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ マイネルラヴ (4)
○ ブラックホーク (1)
☆ キングヘイロー (3)
△ レッドチリペッパー (5)、アグネスワールド (2)
注 キョウエイマーチ (13)、メジロダーリング (12)、シンコウフォレスト (6)、ザカリヤ (10)、

◎マイネルラヴ。前年このレースであのタイキシャトルを破って新短距離王に君臨。 その後の成績はいま一つだがここへ来て復調してきたようだし、 キョウエイマーチやトキオパーフェクトといった強力な先行馬がいることからも差し馬に有利なレースになると見て本命。 底力を信じることにする。 ○ブラックホーク。父ヌレイエフ、母の弟に Hawk Star がいるという超良血馬。 マイルCSでは惜しくも 3着に破れたが、スワンSの勝ちっぷりを見ても G1馬になる資質は十分。 初のスプリント戦とはいえ展開もこの馬向きで、◎とは甲乙つけがたい。 ☆キングヘイロー。 こちらも初の千二戦。そしてこちらも超良血(父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイロー)。 ハマった時の末脚の破壊力は十分。三番手に推す。 以下、富士Sで大復活の△レッドチリペッパー、やっぱり仏G1馬は恐い△アグネスワールド、 あと、マイネルラヴが少々人気を落としているのでバラバラと。

【レース】 キョウエイマーチが出遅れた。ハナを切ったのはトキオパーフェクトで、アグネスワールドが 2番手。 これは思ったよりも速くならなそうだ。やばいなあ。 でもマイネルラヴもそれほど後ろではなく、中団から前の方にいたのでまあいいや。 ところが 3角でマイネルラヴが引っ掛かった。おーのー。 アグネスワールドに馬体を合わせていったのだ。 そして案の定直線半ばでアグネスに置いていかれた。ここで私のスプリンターズSは終了。 レースはブラックホークが中団から力強く抜け出して念願の G1初勝利。 横典が「この馬はマイラーではなくスプリンターだ」と進言したらしいが、それが正しかったことを証明する結果となった。 最後方からキングヘイローがもの凄い脚で飛んできたが、アグネスワールドが 2着を死守。堅く収まったのでした。

有馬記念

99.12.26 中山芝2500m 4歳上(混指) 馬齢  16頭 1消  良
  ☆4  7 (外)グラスワンダー      牡5 57 的場  (1) 2.37.2
  △2  3     スペシャルウィーク  牡5 57 武豊  (2) ハナ
  ◎6 11 (市)テイエムオペラオー  牡4 55 和田  (5) クビ
  △6 10 (父)ツルマルツヨシ      牡5 57 藤田  (6) 1/2
  ○7 13 (父)メジロブライト      牡6 56 河内  (3) 1
単7 280円  複7 140円, 3 140円, 11 260円
枠2-4 450円  馬3-7 470円
ワ3-7 240円, 7-11 620円, 3-11 750円
【レース前の見解】( ) 内は着順
◎ テイエムオペラオー (3)
○ メジロブライト (5)
☆ グラスワンダー (7)
△ ツルマルツヨシ (4)、ナリタトップロード (7)、スペシャルウィーク (2)
注 シンボリインディ (14)、フサイチエアデール (9)、ダイワオーシュウ (12)

本来ならグランプリ連覇中のグラスワンダーと今年G1を3勝しているスペシャルウィークの組み合わせが断然の人気になるはずだが、 グラスは中間一頓挫あったしスペシャルは秋天とJCの激走でそろそろ疲れが心配。 世間の人々も当然そう考えるようで、馬連人気は 5倍弱もついた。これは非常においしい馬券かもしれない。
しかし◎テイエムオペラオー。今年一番応援していた馬。やはり有馬記念はこうでなければ。 連敗中で人気を落としているが、菊花賞はほとんど勝ちに等しい競馬、ステイヤーズSは人気を背負って仕掛けミス。 底力は4歳No.1と信じている。気楽に乗れるここで一発頼む、和田。 ○メジロブライト。秋天では惨敗したが、この馬も実力馬。 秋天は距離が短かったと言えるし、去年2着の実績からも軽視は禁物。この ◎-○ を本線にして勝負。 ☆グラスワンダー。スペシャルとどちらを3番手にするか悩んだがこちらにした。 以下、皇帝の仔△ツルマルツヨシ、菊花賞馬に敬意を払って△ナリタトップロード、 押さえないわけにはいかない△スペシャルウィーク、 さらにほんの押さえとして 3頭を買う。

【レース】 出遅れたナリタトップロードが気合いをつけたところ 1週目の 3角から 4角でものの見事に引っ掛かった。 逃げたゴーイングスズカの 2番手で何とか折り合ったように見えたが、これでトップロードは終わった。 テイエムオペラオーは中団よりやや前といったところ。 グラスワンダーは中団からやや後方。スペシャルウィークはなんと最後方。 2周目の 3角からレースが動いた。グラスワンダーとスペシャルウィークが上がっていく。 メジロブライトもその後だ。 一方でテイエムオペラオーは 4角手前から押しっぱなし。おーのー。 しかしここから踏んばれるのがオペラオーだ。さあ直線。 オペラオーは一瞬グラスワンダーに離されたがそこからまた伸びてきた。おおお、これは交わせる。 そして外からはスペシャルウィーク。しかし内からオペラオーが突き抜ける! ...と思った。結局最後50mでオペラオーは止まり、外の2強に交わされてしまった。 うううううう、残念すぎる。惜しかった。 レースは差し切ったと思って武豊がウイニングランまでしてしまったスペシャルウィークを わずか 4cm グラスワンダーが凌ぎきって史上 3頭目の有馬記念連覇。 後生に残る名勝負だったようだが、私的にはクビ差のオペラオーが悔やしすぎて、そればかりが印象に残る有馬記念だった。
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